Ducatiテクニカルディレクターのダヴィデ・バラーナは、今期の今までを振り返って、主に技術的な部分については満足していると語った。Ducatiは得意としているエンジンパワー、ブレーキングの安定感に加えて、フランセスコ・バグナイア、ホルヘ・マルティン、ヨハン・ザルコなど、コーナリングが得意なライダーいることで、旋回性能の改善も進んでいる。
グリッド上で今期、最も安定して各選手がスピードを発揮しているバイクと言える。後半戦もバイクとしての性能の高さは様々なサーキットで確認することが出来るはずだ。[adchord]
今のライダーラインナップが開発に役立っている
Ducatiテクニカルディレクター ダヴィデ・バラーナ
「今期途中までを振り返ると嬉しい反面、完全に満足とは言えません。ライダーズチャンピオンシップについてはさらに差を詰めていく必要があります。ですから結果、そして技術的な部分は分けて考える必要があるでしょう。技術的な部分では非常に満足しています。異なるライディングスタイルのライダーが、異なるトラックでスピードを発揮していますからね。」
「Ducatiは長年曲がらないと思われてきましたが、エンジンとエアロダイナミクスの強みは残したままに、旋回性の改善を続けています。しかし技術的に何が効果的なのか確認しながら進むわけですから、非常に時間がかかるプロセスでもあります。」
「開発プロセスに時間がかかるのはオフィシャルライダーのテスト日程も限られていることも影響しています。しかし、これが報われてきていますし、新しいライダーラインナップも助けになります。今のDucatiのライダーラインナップは素晴らしいですね。特定のライダーは旋回が得意ですし、それが開発に間違いなく役立っています。」
「ミシュランタイヤは同じコンパウンドであっても繊細に接する必要があると思います。タイヤをしっかりと理解して適応していくには、ミシュランと更に密接に関わっていくしかありません。MotoGPライダーがいかに繊細であるということは驚くべきほどで、タイヤに限らずエンジンについても、違いをしっかりと認識出来るんです。」
「ただ、ライダーが同じコンパウンドのタイヤなのに、同じ性能を発揮しないと苦情を言っているとしても、残念ながらエンジニア側がテレメトリーでそれを確認することは極めて難しいんですよ。」
(Photo courtesy of michelin)