フランコ・モルビデッリが今週末からヤマハファクトリーの選手としてレースに復帰することを受け、ペトロナス・ヤマハ・SRTは2021年に活動を休止していたアンドレア・ドヴィツィオーゾを新たに迎える。なお、ドヴィツィオーゾは2021年内はペトロナス・ヤマハ・SRTからMotoGPに参戦し、2022年はペトロナス・ヤマハ・SRTの後継となるヤマハサテライトチームからMotoGP参戦することが決定している。
ラズラン・ラザリ
「ヤマハとペトロナス・ヤマハ・SRTは、2021年の残りのレースをアンドレア・ドヴィツィオーゾと共に戦う決断をしましたが、この決定にとても感激しています。アンドレア・ドヴィツィオーゾは才能があり、高い評価を受けているライダーです。ドヴィツィオーゾとバレンティーノというライダーラインナップとなり、今週末のミサノがホームレースとなるヒーローが2人もいることが嬉しいですね。」
「このドヴィツィオーゾの加入は、フランコ・モルビデッリがかつてのチームメイトであるファビオ・クアルタラロと共にファクトリーチームに移籍するからこそ実現しました。ですから、フランコ・モルビデッリのためにも今回の決定は喜ばしいことです。フランキーは昨年チャンピオンシップ2位を獲得するなど素晴らしい活躍をしてくれましたが、これはファクトリーチームのためにライダーを育成し、彼らが能力を最大限に発揮できるようにするというサテライトチームの目的に合致しています。」
「今回ヤマハファクトリーチームのラインナップに、ペトロナス・ヤマハ・SRTから卒業した2人のライダーが加わることを誇りに思います。これは、私たちとヤマハとの間で強固な協力関係が構築出来ている明確な証です。我々は常にファクトリーチームをサポートする準備がありますが、我々のソリューションと柔軟性が大きなメリットを生み出していると言えるでしょうし、フランコ・モルビデッリが今回ファクトリーチームに昇格出来たことはシンプルに嬉しいですね。」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「こんなに早くMotoGPに戻れるとは思っていませんでしたが、ドアを閉めたことはありませんでした。今回、ヤマハとペトロナス・ヤマハSRTの一員になれたことを嬉しく思います。今まで乗っていたバイクとまったく違うバイクに乗るのは興味深いことですし、非常に楽しみにしています。」
「アラゴンでチームを訪問した時、まるで2012年に戻ったかのような気分になりましたし、ヤマハのバイクに跨った時も同じように感じました。アラゴンでは、バイクに座ってエルゴノミクス部分の調整を行うことができたので、ミサノのFP1ではすでに一歩作業が進んでいることになります。」
「詳細を理解するためにはトラックで走行する必要があります。レース前にテストが出来ればよかったですが、今回プレッシャーを感じることなく準備を進めていますし、シーズン最後の5戦に向けて、ミサノでスタートできるのは素晴らしいことだと思います。」
「ヤマハでレースをすることは常に夢でした。ですから、今回このチャンスが訪れたとき迷うことなく決断しました。新しいマシン、新しいチーム、新しいシステムなど、学ばなければならないことがたくさんあります。ホームGPであるミサノから始まる大きな挑戦となりますが、だからこそよりエキサイティングなんです。M1に乗るのが今から待ち遠しいですね。」
リン・ジャービス
「アンドレアのようなMotoGPスター、才能ある選手がヤマハのラインナップに加わることを嬉しく思います。MotoGPプログラムの重要な一員として、彼をヤマハのMotoGPグループに温かく迎え入れたいと思います。今年は今までにない事態が発生したことで、ヤマハの両チームにとってまったく予期していなかったライダーラインナップ上の問題が発生しました。しかしこうした出来事を新たなチャンスに変えることができたと思います。」
「アンドレアはMotoGPからしばらく離れていますが、彼のような優秀なライダーならばすぐに自分の本来のスピードを取り戻すことができると確信しています。ヤマハのサテライトチームの一員として、彼と一緒に働けることをとても楽しみにしていますし、私たちもできる限りのサポートをしていきます。」
(Source: sepang racing team)
(Photo courtesy of sepang racing team)