今週末に開催されるイタリアGPでアンドレア・ドヴィツィオーゾはMotoGPの殿堂入りを果たした。2004年に125ccで世界タイトルを獲得、MotoGPでは3度年間ランキング2位を獲得しており、全盛期のマルク・マルケスの最大のライバルであったライダーだ。MotoGPデビューは2008年、ルーキーイヤーに表彰台を獲得、翌年には初優勝を記録。2011年末でホンダを去り、ヤマハに移籍、テック3から参戦した。
2013年にはDucatiファクトリーチームへと移籍。現在のデスモセディチGPの基礎を、テストライダーのミケーレ・ピッロ、ジジ・ダッリーニャと共に作り上げ、デスモセディチGPの戦闘力アップに大いに貢献したライダーと言える。2014年には2回、2015年には5回、2016年には5回の表彰台を獲得し、その中には2009年以来となるマレーシアGPでの歴史的な優勝も含まれている。その後ドヴィツィオーゾは全盛期のマルク・マルケスとの真っ向勝負を何度も繰り広げ、2017年、2018年、2019年にチャンピオンシップ準優勝を達成。3シーズンで12勝を挙げた。最後の勝利は、Ducatiで戦った最後のシーズンとなった2020年オーストリアGPだった。
[adchord]
アンドレア・ドヴィツィオーゾの戦績
- グランプリ24勝：MotoGP15勝、250cc 4勝、125cc 5勝
- GP表彰台数103回 （※100回の表彰台を達成した10人のライダーのうちの1人である。）
- ポールポジション20回、ファステストラップ22回
- ドヴィツィオーゾは、イタリア人ライダーとして最高峰クラスで3番目に勝利数が多いライダーである。
- 最高峰クラスで248回のスタート： ドヴィツィオーゾは、バレンティーノ・ロッシに次いで、最高峰クラスで最も多くのスタートを切ったライダーの1人。
ドルナ・スポーツCEO カルメロ・エスペレーター
「この数年間、一緒に仕事ができたことは大きな喜びでした。本当に感謝しています。ドヴィは素晴らしいライダーですが、それ以上に素晴らしい人物です。私たちの関係はいつも素晴らしいものでした。私たちに多くのことを教えてくれましたし、セーフティーコミッティーにおける存在は私たちにとっても重要なものでした。常に私たちに多くのアイデアを与えてくれましたし、ドヴィツをMotoGP殿堂入りさせることができ、とても光栄に思っています。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「ありがとうございます。カルメロの言葉は本当に光栄です。結果を出して誰もが勝ちたいと思っていますが、この場に戻ってきて、こういった言葉を聞くと、自分自身を誇りに思うことができます。長期間で築けた関係性を本当に嬉しく思っていますし、イタリア人ライダーにとって特別な場所であるムジェロに戻ってきて、MotoGPの殿堂入り出来たことはとても幸せなことです。」