レプソルホンダのポル・エスパルガロは、今年1年を振り返って厳しいながらも充実した1年だったと振り返る。直前のテストが不足したまま2021年の中で、最終的にはポールポジションと表彰台を獲得しており、2022年に向けて下地が整った形と言える。2022年は大きくバイクが変わることが予想されているが、今年培った経験がどこまで活かせるのかにも注目したい。
シーズン中盤以降にバイクを改善出来た
ポル・エスパルガロ
「MotoGPの世界においてバイクの乗り換えに関して重要なのはMotoGPでの経験です。MotoGPのレベルは今や非常に高いですから。レベルが非常に高い現在は自分はまだ適応中だなどと言っている時間はありません。テスト時間もありませんしね。」
「実際カタールの開幕時点ではカタールテストで少し走っただけの状態で準備は出来ていると言えない状況でした。レースウィークエンドの中でどうやってバイクに乗るかを理解する作業を始めたんです。良いパフォーマンスを出そうと思いつつもプレッシャーがある状況ですから簡単ではありませんでした。」
「ですからシーズン中のテストが非常に重要で、特にシーズン中盤以降のテストの中でバイクを大きく改善させることが出来ていったんです。バイクのセットアップも含めて改善することが出来て、バイクのフィーリングもどんどん良くなっていきました。」
「開幕してすぐのポルトガルあたりで経験がある状態であったら、今年は全く異なる1年になったでしょう。しかし時間は戻せませんから、現状を受け入れるしかありません。今年良かったことはポールポジションと表彰台を獲得出来たことです。最後の数戦ではトップ5を争うことが出来ていますし、そういった意味では良い一年だったと思います。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)