MotoGP2022ポルトガルGP 6位マルク・マルケス「バイクのフィーリングが感じられない状況だった」2022年のRC213Vは今までの車体とは大きく方向性を変えたきた。フロント荷重が高めだった重量配分をセンターよりに変更、リアグリップを活かす方向にし、過敏だったフロントを穏やかに、ブレーキングから旋回に移行する際の神経質な性格を抑え、安定感がある車体を狙ったと見られている。

しかし車体の俊敏性が失われ、転ばなくなった代わりにこれと言った強みもなくなったと言われて久しい。リアグリップを重視するポル・エスパルガロはシーズン開幕当初はスピードを発揮していたが、プレシーズンの走りを再現出来ずにいるし、マルク・マルケスも徐々にフィジカルが回復する中で、期待されている結果を残せていないのが現状だ。[adchord]

いくつかの問題に直面している

アルベルト・プーチ

「2022年の結果はホンダは狙っていたものではありません。もちろん最大限の結果を残そうとしていますが、現実にはいくつかの問題に直面しています。どうやったら自分達の最大のポテンシャルを発揮出来るかを探しているところです。」MotoGP2022フランスGP 初日総合15位マルク・マルケス「全体的に苦戦している」

「ル・マンの結果に関しても満足いく結果ではありませんし、マルクの本来の位置でもありません。どのエリアを改善すればいいかはわかっていますが、解決方法だと考えている内容を試すためにも時間が必要です。作業を続けてヨーロッパで解決策を早く試したいと思っています。」[adchord]

「唯一ポジティブなのは我々が現状に満足していないことです。レースの世界ではなにか間違った方向性に進み、予想に反したことが起きた時、モチベーションを失いやすいものです。しかしホンダにそれは当てはまりません。これから先、困難に立向かっていきますし、狙った結果を達成するために戦っていきます。」MotoGP2022ポルトガルGP 9位ポル・エスパルガロ「ライバルと比べて旋回性とドライグリップが弱い」

(Photo courtesy of HRC)