後半戦はフランコ・モルビデッリも戦闘力を発揮出来るかが課題となるが、来年はサテライトチームを失うことになるわけで、こうした意味からもフランコ・モルビデッリの予選結果の改善、レースでの結果につながる走りを期待したい。[adchord]
日本から新しい技術パッケージがもたらされると思っていた
マッシモ・メレガリ
「シーズン序盤は難しかったですね。日本から何かしら新しい技術パッケージがもたらされると思っていたんですが、それが得られずモチベーションが低下していました。しかしこれらの新しい内容を期待するのを止めて、今あるパッケージで全力を尽くすことに集中しました。」
「カタールでは思うようにことが運ばず、エアロダイナミクスに関しても苦戦が続きました。その後インドネシアに移動し、通常はあまり得意としていないレインコンディションの中で好成績を残すことができました。フォビオのスイッチが入ったのはアメリカからだったと思います。トップスピードに大きな差があるにもかかわらずマルクと戦うことができたわけです。」[adchord]
「ポルトガルではレースへの向き合い方も変わっていましたし、そこから違う戦い方ができるようになったと思います。彼自身の安定感も非常に高いですし、我々のバイクのポテンシャルを最大限発揮できているのは現時点では彼しかいないと思います。彼は昨年よりも大きく成熟していますし、目標に向けて高い集中を保っています。特にヨーロッパに移動してからの走りは実に見事ですし、過去3回のレースに関しては文句のつけようがない走りだったと言えるでしょう。」
「新しくF1の世界からもエンジニアを迎えていることからも、技術的なアプローチは変化していますか、これに関しては日本も同様だと思います。日本サイドでもよりオープンマインドにバイクの性能を高めることに集中していますし、結果を出すことにも集中していると思います。ヤマハは既に来年のエンジンに関しても作業始めていると思いますが、私は大きな自身を感じています。」
「現時点でM1の性能を100%発揮出来ているのはファビオ・クアルタラロだけですが、フランコ・モルビデッリにも才能があることはわかっています。彼と共に素晴らしいレースをすることを諦めることはありません。」
「サテライトチームに関しては望んで失ったわけではありませんし、正直RNFの決断には驚きました。2023年にヤマハは1チームのみでの参戦となりますが、サテライトチームを持つことは重要です。2024年はサテライトチームを持ちたいと思っています。」
「ファビオ・クアルタラロだけが戦闘力を発揮しているのは望んだ戦略ではありません。フランコも戦力を発揮出来ると確信しているんです。レースの中でフランコの結果が出ていないのは事実ですが、練習走行の中で彼の走りは確実に改善しています。」
「足りないのはタイムアタックでのタイムなんです。新品タイヤでの走行ではグリップが高すぎて、望むように走れないといった問題を抱えているわけです。スタート位置が良ければフランコの結果も上向いていくでしょう。」
(Photo courtesy of yamaha-racing)