
Prima Pramac Yamaha MotoGPは、スペインGP後に実施されたヘレス公式IRTAテストで集中的な開発プログラムを消化し、ヤマハYZR-M1の改良とベースセットアップの最適化に取り組んだ。
ジャック・ミラーは総合17番手、トプラック・ラズガットリオグルは21番手でテストを終了。チームは新パーツの評価に加え、週末を通してライダーたちが指摘していた課題、特に決勝レースで浮き彫りになった問題点の解決にも重点を置いた。
安定したコンディションの中で両ライダーは周回を重ね、レースウイーク中には十分に得られなかった継続的なデータを収集。MotoGP適応段階にあるラズガットリオグルにとっては、1周ごとの走行が貴重な経験となり、ミラーは豊富な経験を生かして詳細な技術フィードバックを提供した。
現段階では、まだ開発途上にあるマシンの基盤構築が重要課題となっており、今回得られたデータは今後のレースに向けた改善材料として分析される。
ジーノ・ボルソイ
「このようなテスト日は非常に重要です。レースウイーク中は新しいことを試したくても、常に優先されるのはレースです。そのため、すべての選択肢を十分に分析し、議論し、評価する時間はありません。ある段階で方向性を決め、それに集中する必要があります。しかし今日のような日は、より体系的に作業を進めることができます。それは我々の開発と学習プロセスにおいて極めて重要です。今の段階では細かな部分を煮詰めるというより、異なるソリューションを試し、何が機能し何が機能しないのかを理解することが重要です。時間のかかる作業ですが、とても大切なプロセスです。」
「ジャックのように豊富な経験と非常に価値ある技術フィードバックをもたらしてくれるライダーがいることは幸運です。同時に、トプラックから得られるフィードバックのレベルにも感銘を受けています。彼は新鮮な視点を持ち、とても知的で好奇心旺盛です。これはチームにとって大きな武器になります。」
ジャック・ミラー
「今日は本当に忙しい月曜日でした。やるべきことが多く、できる限り多くの項目を消化しようとしました。新しいパーツやソリューションを試した一方で、週末に発生した問題を再確認し、うまく機能していた部分を確かめる作業にも集中しました。レースウイークのプレッシャーがない落ち着いた環境で、特定の領域を再確認し、自分たちが正しい方向へ進んでいることを確認できたのは有益でした。そうした検証作業は、新しいものを試すことと同じくらい重要です。」
「現時点ではベースとなるシャシーセットアップにはかなり満足しています。ただ、開発段階では小さな変更でも大きな影響を与え、時には後退につながることもあります。自分たちが何をすべきかは理解しています。優先事項に集中し、バイク、チーム、そしてライダーとしての競争力向上に向けて積み重ねていくことが重要です。」
トプラック・ラズガットリオグル
「今日は本当に多くの項目をテストしました。小さなクラッシュで約1時間の走行時間を失ったのは残念でした。大きな問題ではなく単純なミスでしたが、今の段階では1周ごとの走行がとても重要です。今日は特に電子制御関連に重点的に取り組みました。この分野はまだ自分自身の理解を深める必要がありますし、バイク側も改善が必要な部分です。できる限り多くのフィードバックをエンジニアに伝えることを意識して走りました。」
「これでヤマハは自分と他のライダーたちから大量のデータを得ました。ル・マンまでにエンジニアたちは分析作業で忙しくなるでしょうし、新しいアイデアを持ち込んでくれるはずです。こうしたテスト日は自分自身にとっても非常に重要です。ヘレスのようなサーキットでは、どうしてもスーパーバイク時代の乗り方が自然に出てしまいます。しかし、それは変えていかなければなりません。少しずつMotoGPスタイルへの適応が進んでいます。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。