
マルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)が、ハンガリーGPの舞台バラトン・パークで圧倒的な走りを見せ、グランプリ全カテゴリー通算100勝という歴史的な節目を達成した。現ワールドチャンピオンであるマルケスは、長期の負傷離脱からの復活を経て、ついに偉業を成し遂げた。週末を通じて完全制覇(トリプル達成)を果たし、決勝ではペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)との見応えあるバトルを制して優勝した。
2位はアコスタ、3位にはフランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)が入り、3戦連続で表彰台を獲得した。一方で、選手権争いの中心にいるライダーたちには、スタート直後のターン1で大きなドラマが待ち受けていた。
マルティン、ベッツェッキ、ディ・ジャンナントニオ、フェルナンデス、アルデゲルが転倒
スタート直後のタイトなターン1進入時、ホルヘ・マルティンのアプリリアがブレーキング中にフロントを失ったような挙動を見せ、そのままクラッシュ。この事故により5人のライダーが巻き込まれた。
最初に接触を受けたのは選手権リーダーのベッツェッキで、その後ドミノ倒しのように次々と他のライダーが巻き込まれた。唯一ディ・ジャンナントニオだけが再スタートし、レースを続行することができた。マルティンとベッツェッキはメディカルセンターで検査を受けたが、幸い目立った骨折は確認されなかった。なお、この事故についてマルティンには次戦でのダブル・ロングラップペナルティが科された。
マルケスとアコスタの戦い
序盤トップに立っていたマルケスだったが、2周目のターン5でアコスタが仕掛ける。ソフトタイヤを履くアコスタは、マルケスを強引に攻略し首位へ浮上。その後数周でリードを1秒以上に広げた。一方、ターン1の多重クラッシュの恩恵を受けたバニャイアは単独3番手を走行。後方ではジャック・ミラーが集団を率いた。
マルケスが反撃開始
レース前半が進むにつれ、マルケスのミディアムリアタイヤは理想的な状態となった。アコスタとの差は最大1.6秒まで広がったが、マルケスはその差を回復、そして14周目、ついに両者の直接対決が始まる。
マルケスはターン9でオーバーテイクに成功するが、アコスタはターン10でインを差し返し再び首位を奪還。さらにターン15でもマルケスが仕掛けるが、アコスタはアウト側から粘り、続くターン16で防御に成功した。しかし15周目、マルケスは再びターン9でアタック。今度はアコスタの抵抗を抑えて首位を奪取すると、直後から一気にペースを上げてリードを拡大した。
マルケスは26周レースの20周目時点で、アコスタとの差を1.6秒に広げる。さらにその周、マルケスはレース最速となる1分38秒313を記録。アコスタより0.5秒も速いタイムであり、十分な余力を残していることを示した。マルケスは最後までリードを保ち続けて優勝。週末前には優勝の可能性すら否定していたマルケスだったが、バラトンで完全復活を証明した。
この勝利は マルケスの2026年シーズン初優勝、2025年ミサノ以来遠ざかっていた勝利であり、長く待たれたマルケス自身の通算100勝となった。また、ド
3位以下は終盤のペースが光った小椋藍がマリーニを攻略し、4位でフィニッシュ。マリーニは5位で、Honda HRCにとって今季最高タイの成績を記録した。ディオゴ・モレイラは6位に入り、MotoGP自己最高順位を更新。負傷中のアレックス・マルケスの代役として参戦したイケル・レクオナも7位という素晴らしい結果を残した。8位にミラー、9位エネア・バスティアニーニ、10位ビンダーとなった。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。