MotoGP2022ドイツGP 予選1位フランチェスコ・バニャイア「スタートからプッシュしていきたい」前半戦を終えてDucatiライダーでチャンピオンシップスタンディングのトップは優勝経験のないヨハン・ザルコだ。一方今シーズンで3勝しているフランチェスコ・バニャイアは4位、エネア・バスティアニーニは5位となり、怪我にも苦しんでいるホルヘ・マルティンは11位だ。

優勝していないザルコはノーポイントで終わったレースもあるが、完走したレースでは比較的ポイントを積み重ねている。シーズン後半は特にこうしたコンスタントさを発揮していくことが重要となる。[adchord]

ペッコはノーポイントのレースが尾を引いている

パオロ・チャバッティ

「チャンピオンシップスタンディングを考えると、コンスタントな結果を残せることが非常に重要でしょうね。アレイシ・エスパルガロの活躍を見るとこれは本当にそう思います。マニュファクチャラーという意味では10戦で5回優勝していますし、同様にポールポジションも7回獲得しています。しかし、ライダーズスタンディングに関してはフランチェスコ・バニャイア、そしてジャック・ミラーはファビオの後方にいることは事実です。」MotoGP2022オランダGP 予選1位フランチェスコ・バニャイア「完走することが最も重要」

「特にフランチェスコ・バニャイアに関しては0ポイントのレースが続いたことが未だに後を引いています。後半戦でポイント挽回していく事は理論上は可能ですが、非常に難しいと言わざるを得ないでしょう。例えばザクセンリンクで競争力を発揮できた事は非常に嬉しかったのですが、ここでもドゥカティのコンスタントさという意味ではマイナス点があった事は否めません。」

「チャンピオンシップ争いの観点では今年は難しい状況ですが、ヨハン・ザルコが3位、エネア・バスティアニーニが4位になっています。いずれにしてもチームオーダーを発動させることをDucatiは好みません。いずれにしてもDucatiは現時点でそういった状況にはありませんしね。」(※オランダGPのレース前では)[adchord]MotoGP2022イタリアGP 予選10位エネア・バスティアニーニ「ファビオの走行データを見て改善点を探したい」

「ライダー達に望むのは互いに危険なオーバーテイクはしないことです。我々は未だにアルゼンチンでイアンノーネとドヴィツィオーゾの2人が共に転倒してしまったことを覚えています。Ducatiライダー達には同じメーカーのライダーには、特にこうした危険なオーバーテイクはしないように伝えているんです。」MotoGP2022カタルーニャGP 3位ヨハン・ザルコ「最後までハードタイヤの恩恵はなかった」

「Ducatiはドヴィツィオーゾ、ダニーロ・ペトルッチの時代から、フランチェスコ・バニャイア、ジャック・ミラーの2人を起用、多くのライダーをサテライトで抱える判断をしました。結果的に多くのライダーがDucatiでスピードを発揮しています。しかし多くのライダーがスピードを発揮することは問題にはならず、早いライダーが複数いることで開発面で良い結果になると思っています。」[adchord]

「しかし、改めてスピードだけでなくコンスタントさが重要になるわけで、特にヨハン・ザルコは優勝経験はないものの、チャンピオンシップで3位になっています。」ペッコ、エネア、ホルヘはスピードがあるものの0ポイントのレースがあります。こうしたレースがあるとチャンピオンシップにおいてはどうしても不利になってしまうわけです。Ducatiライダーにはコンスタントさが必要だと言えるでしょう。」MotoGP2022カタルーニャGP 2位ホルヘ・マルティン「しっかりポイントを挽回していきたい」

「Ducatiの来年のラインナップについては、エネア・バスティアニーニ、ホルヘ・マルティンいずれもが、来年ファクトリー契約であること、ファクトリーパッケージを供給されること、ファクトリー待遇の給料であることを知っています。その状態で戦うわけですから、彼らには将来に対するプレッシャーはほぼないと言えるでしょう。なお、Gresini Racing MotoGPの来年のバイクに関しては、ザクセンリンク時点でのファクトリースペックのバイクになることが例年の流れとなります。」

(Photo courtesy of michelin)