アプリリア ブリーラムテストで進化を実感

アプリリアのチームマネージャー、パオロ・ボノラは、バルセロナテスト以降の進化を強調し、ブリーラムでの成果に手応えを感じている。テストでは多くの課題に取り組み、マルコ・ベッツェッキが自信を深めながらも、修正すべきウィークポイントを指摘。チャーン・インターナショナル・サーキットはアプリリアにとって歴史的に厳しいコースだったが、ベッツェッキと小椋藍が好タイムを記録し、バイクのブレーキング性能と安定性の向上を証明している。2024年シーズンの課題だった終盤のタイヤライフについても前進があり、レースでのパフォーマンス向上が期待される。

パオロ・ボノラ(アプリリアチームマネージャー)

「2024年のバルセロナテスト以降、多くの改善点がありました。多くのコメントがライダーからも寄せられていました。多くのテストアイテムがありましたし、多くの仕事を終えました。ブリーラムテストではマルコ・ベッツェッキがバイクに自信を持ってくれましたし、修正すべきウィークポイントを指摘してくれました。もちろん仕事は終わっていませんが、これから2週間データを分析する時間があり、改善を進めることが出来ます。」

「マルコ・ベッツェッキのテスト内容は素晴らしいですね。チームに加入した当初から、彼はバイクに対して明確なアイディアを持っていましたし細部に集中しています。ホルヘに関してもテストに参加した時間は短いもののコメントは一致していました。こういった優れたライダーがチームにいることはバイクの開発においてプラスですね。」

「歴史的にチャーン・インターナショナル・サーキットはアプリリアに適したサーキットではありません。ハードブレーキングが必要で、これが弱点でもあるんです。しかしアプリリアが初めてのマルコ・ベッツェッキ、小椋 藍は2人共素晴らしいタイムを記録しています。これはアプリリアのブレーキング能力、スタビリティが改善したとも言えるでしょう。バイクはよりナチュラルに操作出来るようになっていますし、アタック時のブレーキングで攻めることが出来ますし、リアの安定性が向上しているはずです。」

「2024年はいくつかのトラックで終盤のタイヤライフに問題がありました。今回のテストではこの部分に関しても前進があったと思います。これはレース前半でのアタック、後半のアタックでも重要になります。」

(Photo courtesy of michelin)