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ポルトガルGP ミシュランプレビュー MotoGP2023

2023年にMotoGPは史上初めてポルティマオで開幕し、数々の変更とともにポルトガル・グランプリが開催されます。ポルティマオ北西の丘陵地帯に位置するアウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ(アルガルヴェ・インターナショナル・サーキット)は、10万人の観客を収容可能で、全長4.6キロのサーキットには15のターン(右ターン9、左ターン6)があります。

長いピットストレートは全長1キロほどにも及び、MotoGPライダーたちの駆るマシンは時速350kmを超える速度に達します。また高低差と高速レイアウトの組み合わせにより、特に第1コーナーへの下り坂ではその速度と相まって、まるでジェットコースターのような様相を呈します。

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ドルナ・スポーツは今シーズンからレースフォーマットを刷新し、フリープラクティスセッションのスケジュールを変更、土曜日の午後にスプリントレースを追加しました。この短距離レースは、グランプリレースの半分の距離で争われ、上位9選手が通常の半分の選手権ポイントを獲得します。この新しいパッケージでは、金曜日に行われるFP1に変更はなく、その後に1時間のFP2セッションが続きます。このFP2は、予選とレースに向けてそれぞれのセットアップに取り組む時間をチームに与えるため、これまでよりも15分長くなっています。これら2つのセッションで記録された総合タイムにより、Q2に自動的に進出する10名のライダーが決まります。

土曜のスケジュールは30分間のFP3からスタートしますが、これまでと一線を画すのは、このセッションが予選に影響を与えないという点です。これに続いてQ1とQ2が行われ、ここでスプリントレースと日曜日のグランプリ両方のグリッド順が決定します。これまでと同様、Q1で上位2名のライダーがQ2に進出します。観客にもうひとつのレースを提供する土曜日午後のスプリントレースの時間を確保するためFP4は廃止されます。日曜日のウォームアップ走行は、10分間に短縮されます。

2023年のポルトガル・グランプリでは、スタートは現地時間午後2時、日本時間で午後11時に予定されており、25周のレースで走破する距離は115kmとなります。

昨年のレース最速ラップタイム(1分39秒435)はフランス人ライダー、ファビオ・クアルタラロが記録しました。それまでのコースレコード(1分38秒725)は2021年にフランチェスコ・バニャイアが記録したものですが、3月11、12日にポルティマオで実施されたプレシーズンテストでは参加した約半数のライダーがこのタイムを更新しました。

今年はタイヤ供給数が見直され、ライダーたちはフロント3種類、リアは昨年より1種類少ない2種類のMICHELIN Power Slickを使用することになります。ポルトガルでは、フロントは左右対称設計のソフト、ミディアム、そしてハードから選択できますが、リアは左右非対称設計のソフトと左右対称設計のミディアムから選択することになります。

この時期のアルガルヴェの気温は通常、温暖ながら大西洋に近いことから、天候が急変する可能性は常にあります。雨となった場合、ライダーはフロントに左右対称設計のソフトとミディアム、リアには右側をよりハードなコンパウンドを採用した左右非対称設計のソフトとミディアムから選択することになります。[adchord]

ピエロ・タラマッソ

「今年に向けて、ドルナ・スポーツはMotoGPライダーたちが週末に使用するタイヤの本数を増やすことなく、観客により興味深いパッケージを提供するという変更を導入しました。リアタイヤの選択肢を2つに制限することで、我々はグランプリごとに製造、輸送、リサイクルする必要があるタイヤの総数を削減できることになります。」

「この決定は、これまで実際に消費されたタイヤの本数に基づいて行われており、使用可能な3種類のリアタイヤのうち1種類は常に使用されないままだったのです。これらのタイヤは使用に備えてタイヤウォーマーなどで加温されていたため、実際に使用されていなくてもリサイクルしなければならない可能性が常にありました。」

「フロントタイヤについては、予定通りソフトとミディアムを用意し、最終的に2022年仕様のハードを3つ目のオプションとして用意することにしました。3月初めに行われたプレシーズンテストでは、新しいミディアムとハードを持ち込み、好評価を得ていましたが、ポルトガルについては気温が24°C、路面温度は30°Cから35°Cまで上昇することが予想される天候に基づいて決定しました。つまり私たちの目標は、可能な限り広い範囲をカバーすることなのです」

「2023年が最高のスタートを切ることができるよう、オフシーズンを通して今日までチーム全員が懸命のハードワークをこなしてきましたので、最後にミシュラン・モータースポーツチーム全体を駆り立てた情熱とコミットメントについて強調したいと思います。」

(Photo courtesy of michelin)

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