アルゼンチンGP　ウェットの決勝レースで優勝したのはマルコ・ベッツェッキ　MotoGP2023

アルゼンチンGPの決勝レースは当初フラッグ TO フラッグレースが予想されていたが、雨が激しく降ったことでフルウェットのレースとなった。こうしたコンディションの中で優勝したのはVR46のマルコ・ベッツェッキで、彼はこの結果を持ってチャンピオンシップで首位となった。2番手は終盤に追い上げを見せたヨハン・ザルコ、3位アレックス・マルケスとなった。なお、ワールドチャンピオンのフランチェスコ・バニャイアは転倒して16位でレースを終えた。

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レースがスタートするとマルコ・ベッツェッキは素晴らしいスタートでホールショットを獲得、その後ろでアレックス・マルケス、フランチェスコ・バニャイア、フランコ・モルビデッリが続いた。スプリントで優勝したブラッド・ビンダーはマーべリック・ビニャーレスと接触して転倒。

その後方ではファビオ・クアルタラロが中上 貴晶と絡んでワイドになり、16番手までポジションを落とした。レースが徐々に落ち着くと、マルコ・ベッツェッキは2位のアレックス・マルケスに対してリードを形成。その背後でフランチェスコ・バニャイア、フランコ・モルビデッリが続いた。

トップを走るマルコ・ベッツェッキはアレックス・マルケスに対しての差を広げ、アレックス・マルケスに対して2秒以上の差を形成、終盤にアレックス・マルケスに追いついたフランチェスコ・バニャイアはアレックス・マルケスとバトルの末に2位となるが、その時点でマルコ・ベッツェッキはすでに5秒以上の差を形成。しかもフランチェスコ・バニャイアはアレックス・マルケスを抜いた後に17周目に転倒。

これでアレックス・マルケスが2位、フランコ・モルビデッリが3位となる。この時点でフランコ・モルビデッリから3.7秒差のヨハン・ザルコが驚異的な追い上げを見せて、残り2周半というところでザルコが2位に浮上、その勢いで最終ラップにアレックス・マルケスをパスしてザルコは2位となった。

マルコ・ベッツェッキは危なげなく優勝し、これでMotoGPクラス優勝、そしてチャンピオンシプリーダーとなった。2位にヨハン・ザルコ、3位はアレックス・マルケスとなり、Ducatiのサテライトチームが表彰台を独占した。

4位は惜しくも表彰台を逃したフランコ・モルビデッリ、5位ホルヘ・マルティン、6位ジャック・ミラー、7位ファビオ・クアルタラロ、8位ルカ・マリーニ、9位アレックス・リンス、10位ファビオ・ディ・ジャンアントニオとなった。

優勝マルコ・ベッツェッキ

「今朝は目覚めた時から速く走れる不思議な感覚があったんですが、ここまでスピードがあるとは思っていませんでした。MotoGPではウェット走行は苦手なんですが、今日はウォームアップ時点から素晴らしいフィーリングがありました。バイクにも”タフなレースだから集中して走ろう”と言い聞かせて走っていました。VR46アカデミー、チーム、Ducati、家族や友人などすべての人に感謝したいと思います。」

2位ヨハン・ザルコ

「ウェットでしたがグリップは非常に高かったと思います。他の選手たちは序盤にスピードがあり、そこでタイヤを摩耗してしまったんでしょう。自分も彼らのようにスピードを発揮出来ましたが、そうしていたらタイヤが後半に保たなかったでしょう。終盤はそこからスピードを発揮していきましたが、マルコ・ベッツェッキに追いつくにはあまりにも差がありました。ペッコの転倒もあって、あと数人抜けば表彰台ということで自分を鼓舞して進んでいったんです。20ポイント獲得は嬉しいですね。」

3位アレックス・マルケス

「ベストを尽くして表彰台を獲得出来ました。チャンピオンシップでもポイントを獲得しています。今日は終盤にリアグリップに苦戦してヨハン・ザルコに抜かれてしまいました。いずれにしてもこうして表彰台を獲得出来たことは嬉しいです。2020年のアラゴンGP以来の表彰台ですからね。本当にここに戻ってくるまでに時間がかかりました。チームもバイクも最高ですから、引き続きレースを楽しんでいきます。」

アルゼンチンGP　決勝レース結果