アメリカズGPの決勝レースは多くの有力選手が序盤に転倒していなくなる展開となり、完走13名というサバイバルレースとなった。
まずホルヘ・マルティンが転倒、アレックス・マルケスが巻き込まれてリタイア、そしてアプリリアのアレイシ・エスパルガロが単独転倒、3位走行中のジャック・ミラーも転倒した他、フランチェスコ・バニャイアが1位走行中にターン2で転倒してリタイア。後方から素晴らしい追い上げを見せていたブラッド・ビンダーも転倒し、チームメイトのアレックス・リンスが快走する中、中上 貴晶も転倒リタイアとなった。
優勝したのはフランチェスコ・バニャイア転倒後にスムーズな走りを披露したアレックス・リンス。これでホンダ移籍後初優勝となり、マルク・マルケス不在のホンダ勢を大いに勇気づける結果となった。2位はルカ・マリーニ。終盤に2位走行中のファビオ・クアルタラロをストレートであっさりと抜いて、嬉しいMotoGPクラス初優勝を飾った。3位はようやく今シーズン表彰台を獲得したファビオ・クアルタラロとなった。
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4位はマーべリック・ビニャーレス、5位ミゲル・オリヴェイラ、6位マルコ・ベッツェッキ、7位ヨハン・ザルコ、8位フランコ・モルビデッリ、9位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、10位アウグスト・フェルナンデスとなった。
アメリカズGP優勝アレックス・リンス
「ペッコと一緒にプッシュしていこうと思っていました。セクター2、セクター3は苦戦していましたが、その後のシケインで彼に追いつくためにプッシュしていました。Moto3、Moto2、スズキ、そしてホンダでも優勝出来ました。嬉しいですね。チームを誇りに思います。」
アメリカズGP2位ルカ・マリーニ
「ここは得意ですしペースもありましたので、優勝は無理ではないと思っていました。ペッコの転倒後はリンスがトップ走行すると思っていたんです。ファビオを抜いてリンスについていきたいと思っていましたが、ホンダはこのトラックで何度も勝っていますから素晴らしいバイクかもしれません。彼を抜くことは出来ませんでしたが、ペース、レース、結果には満足しています。」
アメリカズGP3位ファビオ・クアルタラロ
「本当にタフでした。トップスピード、加速に苦戦しましたが、序盤にトップ付近で走行出来なければ表彰台は難しいとわかっていました。タフなレースが続いていましたが、チームも素晴らしい仕事をしてくれて、自分に落ち着くように言ってくれました。表彰台に戻ってこれて嬉しいですね。」
アメリカズGP 決勝レース結果
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | タイム |
1位 | 1 | アレックス・リンス | HONDA | 41’14.649 |
2位 | 2 | ルカ・マリーニ | DUCATI | 41’18.147 |
3位 | 3 | ファビオ・クアルタラロ | YAMAHA | 41’19.585 |
4位 | 4 | マーべリック・ビニャーレス | APRILIA | 41’22.967 |
5位 | 5 | ミゲル・オリヴェイラ | APRILIA | 41’24.638 |
6位 | 6 | マルコ・ベッツェッキ | DUCATI | 41’26.698 |
7位 | 7 | ヨハン・ザルコ | DUCATI | 41’26.891 |
8位 | 8 | フランコ・モルビデッリ | YAMAHA | 41’35.048 |
9位 | 9 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | DUCATI | 41’42.630 |
10位 | 10 | アウグスト・フェルナンデス | KTM | 41’42.866 |
11位 | 11 | ミケーレ・ピッロ | DUCATI | 41’47.019 |
12位 | 12 | ジョナス・フォルガー | GASGAS | 42’22.714 |
13位 | 13 | ブラッド・ビンダー | KTM | 42’37.661 |