マニクールサーキットでFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)の第9ラウンドが開催される。ピレリ(Pirelli)はマニクールに、今年の他のラウンドですでに使用されているソリューションを持ち込むが、2つの新しいタイヤを投入する。

1つ目は、新型のリア・デベロップメントウェットタイヤC0430だ。このタイヤはスタンダードウェットタイヤSCR1と比較して、路面が乾き始めた際のパフォーマンス、一貫性と安定性を向上させたもの。

2つ目はWorldSSPクラスに投入されるSC1コンパウンド(仕様B1333)の新しいフロントタイヤで、フルレース距離でより長い寿命とより良い一貫性が保証されるものだ。

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WorldSBKのタイヤ

フロントには、チェコのモストで使用されなかったソフトSC0が再び登場。さらにミディアムSC1が加わる。リアには、2つのスーパーソフトコンパウンドであるスタンダードSCXとデベロップメントB0800。リアの3つ目のオプションはソフトSC0だ。

なお、スーパーポールとスーパーポールレースでは、ミサノでデビュー、イモラにも持ち込まれたデベロップメントSCQ C0004が利用可能だ。これはスタンダードSCQと比較して、異なる構造とコンパウンドを備えている、

C0004はパフォーマンスの一貫性をさらに向上させ、スーパーポールレースの10周をより確実にカバーできるようにしたタイヤだ。さらに雨天の場合は、トラックが乾き始める時に高いパフォーマンスと安定性を保証するように設計された新しいC0430リアタイヤを使用することが可能だ。

WorldSSPのタイヤ


フロントには120/70サイズのスタンダードSC1と、WorldSBKで使用される125/70サイズが投入される。また、新しいデベロップメントタイヤであるB1333は120/70サイズで、スタンダードソリューションと比較して、より長い寿命と全レース距離でより良い一貫性を保証するために、異なる構造とコンパウンドを備えている。リアには、スーパーソフトSCXとソフトSC0が供給される。

ジョルジオ・バービアー モーターサイクルレーシングディレクター

「今シーズンの最後の4ラウンドは、ピレリにとって非常に重要です。これはスタンダードソリューションとデベロップメントソリューションの比較作業をまとめることができるからです。実際、今年の終わりには、供給しているタイヤのうち、2024年にも引き続き採用するタイヤと、今年開発ソリューションで優れていることが証明されたタイヤを入れ替える形になります。」

「これが、今回スタンダードSCXとデベロップメントB0800、SCQ C0004も使用している理由です。また、新しいソフトフロントをスタンダード製品にするかどうかを評価する必要があります。雨天時にはライダーがテストできる新しいリアウエットタイヤがあります。スーパースポーツクラスには、フロントにデベロップメントSC1があります。トラックの反応とライダーの好みを見ていきたいと思います。毎年のように来年にどのような革新的なタイヤを投入するかの判断をすることになるでしょう。」

(Photo courtesy of Pirelli)