予選でも5番手を獲得していたダニ・ペドロサは、スタート、レース序盤も前回ワイルドカードのヘレスよりも改善出来たと振り返った。序盤にポジションを落とさなかったことが大きく、表彰台が見える位置でレースを消化し、終盤は痛みで苦しむフランチェスコ・バニャイアを追い回す走りを見せたがオーバーテイクにはいたらなかった。

しかし決勝レースではマルコ・ベッツェッキ、フランチェスコ・バニャイアが終盤に向けてさらに苦戦することが予想されるため、同じような位置で走行できれば、ワイルドカードでの表彰台は十分に可能性があるだろう。

オーバーテイクの感覚が錆びついている

ダニ・ペドロサ

「スプリントレースは楽しめましたね。ペースも良かったですし、結果も良かったと思います。今回は前回のヘレスよりスタートを改善出来ましたしね。全体的に満足出来る結果でしたが、表彰台があと少しだったのが残念です。でもペッコをブレーキングでオーバーテイクすることが出来ませんでした。」

「最終ラップはペッコに追いついている中で後ろからビンダーが迫っていました。自分のほうがペースは良かったんですが仕方ないですね。いずれにしても結果には満足しています。今日は前回のレースと比較するとレーススタート直後のもみ合いでもしっかりとポジションをキープしてレースが出来る感覚になってきました。ただ、オーバーテイクに関しては未だに感覚が錆びついていると感じます。」

「ペッコをオーバーテイクしようとしていましたが、ペッコは本当にブレーキングが上手でしたし、イン側も隙がありませんでした。もしトライしてミスをしたら、後ろの選手に対してドアを開けることになってしまうと感じていました。明日はさらに挑戦出来る機会がありますが、ミディアムタイヤで状況もわかりませんから、レースの中で判断することになるでしょう。」

(Photo courtesy of KTM)