インドで開催されたインドGPでは、レース終盤にホルヘ・マルティンのアルパインスターズ製のレザースーツのジッパーが開いてしまい、走行中にジッパーを閉め直すシーンが写った。

FIMのレギュレーションによると、トラックアクティビティの最中は、全ての装備は正しく装着されていなければならず、ホルヘ・マルティンは何らかのペナルティーを受ける可能性があった。

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以前は2021年のカタルーニャGPでファビオ・クアルタラロのアルパインスターズ製レザースーツのジッパーが開いた問題が発生し、ファビオ・クアルタラロはこれで3秒のタイム加算ペナルティーを受けていた。

ダッシュボードシステムによって即座に違反状態を解消出来た

本来的にはホルヘ・マルティンも同様のペナルティーを受けて順位降格になるのかと思いきや、今回はダッシュボードシステムを通した警告を受けて、即座にジッパーを締め直したことでペナルティーは与えられなかった。

なお、アルパインスターズは2021年の出来事を受けてジッパー部分を改良しており、ファスナーのサイズと耐久性を向上、ダブルベルクロを追加するなどしているため、本来的にはジッパーが開く可能性はかなり低いとされている。

マルティン側もインドGPのあまりの暑さから、レザースーツのジッパー、ダブルベルクロをしっかりと閉じていなかった可能性があり、これがジッパーが開いた理由の可能性の一つではあるが、実際のところどうだったのかは不明だ。

(Photo courtesy of michelin)