ファビオ・クアルタラロのペナルティを受けて3位に

ダニ・ペドロサは、厳しいコンディション下での走行が求められたレースを終え、スピードを維持しながらもミスを避ける必要があったと言及し、初期の転倒が多発した段階で慎重なライディングを心掛けたと語る。ファビオ・クアルタラロについてはオーバーテイクはおそらく出来ただろうが、表彰台を争っているわけではないので、リスクを冒さずにいたと振り返った。いずれにしても、テストライダーながら驚異的なスピードを誇るダニの強さ、マシンコントロールが光った素晴らしい走りだった。

ダニ・ペドロサ

「トリッキーなレースでしたね。トラックコンディションもあって正確な走りが必要でした。スピードを維持しつつミスが出来ない走りが求められました。これが多くのライダーの転倒の理由でしょう。序盤の2周で多くのライダーが転倒していたので、これを受けてより慎重なライディングをしようと思って走行しました。」

「ファビオ・クアルタラロは序盤にオーバーテイクしたかったんですが、多くの転倒が発生していたので、慎重に今のペースを維持して最後まで行こうと決めたんです。最後にファビオと共に多くのポジションを回復していたようで、結果的に表彰台争いをしていたことはわかりませんでした。」

「だからピットに戻ってきた時に、メカニックから4位であと僅かで表彰台を逃したねと言われて驚きました。ファビオのペナルティで3位になりましたけど、テストチームは通常、この種のお祝いからは縁遠いですから、チームのためにも良かったですね。」

「後続からのプレッシャーがあったのでファビオを抜こうとは思っていたんです。ただ、7位か8位になるためにリスクを冒すのもなと思っていたので、ファビオを抜かなかったんです。ただ表彰台を争っていることがわかっていたなら、もちろんオーバーテイクを仕掛けていたでしょうね。」

「明日は表彰台は難しいでしょう。スタート、ペースも両方が必要ですし、16位スタートでは厳しいでしょう。ただ、いずれにしてもペースは悪くないので順位を上げていきたいですね。」

(Photo courtesy of KTM)