通常のオーバーテイクが難しくなっている
フランチェスコ・バニャイアはレースが「スタートで大部分が決まる」と語り、前日のウェットコンディションと比較して今日のドライな路面状態での自分のパフォーマンスを評価した。マルクとは激しいバトルだったものの、お互いに賢く対処出来たと振り返り、Ducatiでフロントで単独走行することの重要性を語った。今後も同様の激しいレースが続いていきそうだ。
フランチェスコ・バニャイア
「レースの60%はスタート、序盤で決まります。昨日はターン6でアウト側から同じオーバーテイクをしかけましたが、ウェットでした。今日は完璧にドライだったので完璧なオーバーテイクでしたね。フロントのフィーリングは路面温度が低かったこともあって理想的ではなく動き回っていました。レースは長かったので、あまりリスクを取らずに完璧なオーバーテイクが出来たと思います。」
「ホルヘ・マルティンが転倒した理由はわかりません。あの部分はアスファルトが少し妙な間隔があるんですよね。マルクとのバトルは激しいものでした。マルクとバトルをする時は肘を突き出してバトルをする必要があります。通常ああいった接触をするとイン側にいた側が方向を失ってしまうんです。マルクもバイクを起こして賢く対処しましたし、自分もバイクのバンク角を保つことが出来ました。マルクが最後にしかけてきた時に、再度プッシュしてギャップを作ることが出来ましたね。」
「フロントに出てレースをリードできる可能性がある時は常に前にいたいものです。後続で他のバイクからのダーティーエアを受けたくないんです。これはタイヤの空気圧のためです。他のライダーの後ろにいると空気圧が上がってしまい、ブレーキングでバイクが止まらなくなったり、望んだラインで走行が出来なくなります。」
「ポルトガルでのような接触にならずに良かったと思っています。ただ、現時点では皆がブレーキングで強く、通常のオーバーテイクが難しくなっています。誰かをオーバーテイクしようとイン側でプッシュすると、少しワイドになってしまうことがあります。そしてアウト側のライダーはインを占めてくるので、こういった接触が多くなりますね。」
(Photo courtesy of michelin)