マルク・マルケスは、スプリント表彰台獲得に続き、決勝レースでも落ち着いたアプローチでトップ5を目指す戦略を取ったと語る。ファビオ・ディ・ジャンアントニオとのバトルでは時間を失ったが、その後も素晴らしいペースを見せ、最終ラップではヘレスでのペッコのとのバトルの仕返しとも言える形でペッコを抜き去り、そのまま2位完走している。チーム内の雰囲気は引き続きリラックスしているとも言及し、戦略的な学びや成長を通じてチャンピオンシップ争いで必要なレベルに到達するための努力を続けていることを明らかにした。

ディジャとのバトルでタイムを失った

マルク・マルケス

「今日も昨日と同じようなレースをしようと思っていました。昨日はすぐに表彰台が決まりましたけど、今日のレースは表彰台を時間をかけて獲得していく展開でした。レースは非常に長いので、トップ5がターゲットだと言い聞かせて落ち着いてレースを消化していきました。」

「ファビオ・ディ・ジャンアントニオとのバトルでは少し妙な形でタイムを失いました。ただ、3位になった時にフランチェスコ・バニャイアが前に見えてきたんですよね。ペースは間違いなくある状態でしたからアタックしたんです。」

「ファビオ・ディ・ジャンアントニオとのバトルで1.5秒は失ったと思います。通常バトルをするにしても、自分がどの程度の状況で、レースのどの部分で戦っているかを理解しなければいけません。後ろから明らかにペースが優れるライダーが来た場合、そこで互いにタイムを失うべきではありません。」

「あそこでかなりのタイムを失ったものの、過ぎたことは忘れて走りに集中しました。あのバトルがなければもっとチャンスはあったと思いますが、素晴らしいペースを発揮することが出来ました。いずれにしても今日の2位は良かったですね。」

「今日はそこまで自信はなかったんです。3位になった時点で常にプッシュしていたので疲れもありました。アタックをしようと思ったものの、フィーリングがその時点で良くなく、ペッコの加速も素晴らしかったので、どこでオーバーテイクすべきかわからずにいました。」

「ただ、最終ラップではオーバーテイクをトライしてみて、どうなるか見てみようと思ったんです。彼がマルティンに仕掛けていないのを見て、ターン9でトライしてみたんです。」

「2人と戦うことが出来ているのは本当に嬉しいですし楽しいです。ボックス内の雰囲気はリラックスしていますし、13番手スタートでもパニックはありません。チャンピオンシップ争いをするには、Ducatiにおいてはペッコ、マルティンのレベルが必要です。」

「彼らは常に練習走行でトップを走行しています。今週末は自分達は間違った方向に進んでいましたけど、これによって学習出来た部分もあります。チャンピオンシップ争いにおいてはまだ足りない部分がありますが、Ducatiトップの2人と戦うことが出来ているのは最高に嬉しいです。」

(Photo courtesy of michelin)