2位に甘んじるも次戦に意欲
フランチェスコ・バニャイアは、優勝を目指していたが、フィジカルコンディションやリスクを抑える判断から2位に終わった。レース中に降った雨については、「今日はポイントを失うリスクを冒したくなかった」と語り、マルク・マルケスがリードを奪ったことに関しても、マルクがリスクを取って上がってくるだろうと予想していたと語った。今回は2位で大きくポイントを挽回できたレースとなった、次戦のミサノで再び優勝を狙う意欲を見せた。
フランチェスコ・バニャイア
「優勝を狙っていましたが仕方ありません。今日はポイントを獲得できないリスクを冒したくないと思っていました。あの状況ではそこまで雨の匂いを感じなかったかので、降ってもすぐに止むだろうと思っていました。もちろんあの状況では誰よりもリスクを取るマルクが上位に上がってくると思いました。マルクに抜かれた後は彼を抜き返そうと思っていましたが、チャンスがありませんでした。」
「チャンスがあるとしたらリスクを冒すしかない状況でした。残り4周ほどではタイムを失っている状況でしたし、フィジカルコンディションも良くありませんでした。2位でも良いと思った後は集中が切れたのか痛みをより強く感じるようになりました。マルクはこの状況では最も勇敢な選手ですし、ペースも似ていて、自分がターン11付近が速く、彼がターン15、16付近が速く、抜き返すのは難しかったんです。」
「マルクの後ろで走行する中で、フロントが徐々にロックするようになり、彼ほどにリスクを取れないと思っていました。そこからの4周は本当に苦戦しました。フィジカルが万全だったとしても今日のマルクに対抗するのは難しかったですね。次回のレースは再びミサノですから、次回は優勝のチャンスを伺いたいと思います。」
「レース前の予報では雨ではありませんでしたし、ダヴィデ・タルドッツィに聞いても雨は降らないと話していました。しかし実際には逆だったんですよね。天気予報に関してはダヴィデの言うことは信じないほうがいいですね(笑)毎回彼の予報とは逆になるんです。」
「アラゴンのことを考えると素晴らしい結果です。理学療法士、トレーナーは本当に良くやってくれました。昨年はまた状況が異なりますが、今年のように腕、上半身が痛むより下半身が痛むほうがマシです。下半身の痛みであれば上半身でなんとか代用が出来る部分もありますが、下半身が痛む場合は上半身で代用は効きません。」
「現在もピットボード、ダッシュボードメッセージもありますし、使える情報は複数役立てています。無線を導入するか否かはルールを作る側の判断になるでしょうが、個人的には不要ですね。」
「誰がチャンピオンシップにおいて脅威になるかはわかりません。今日のようにポイントを大きく回復することもあれば、転倒などで失うこともあります。エネア、マルクもポテンシャルが高いわけですから、彼ら2人がチャンピオンシップ争いにおいてライバルにならないとは思っていません。」
(Photo courtesy of Ducati)