夜間の雨でトリッキーなコンディション

FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)のクレモナ戦のFP1では、イギリス人ライダー、サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)がトップタイムを記録した。このセッションは、夜間の雨でクレモナ・サーキットが湿った状態となり、多くのライダーがガレージに留まる中での開催だったが、最後の10分間に活発な動きが見られた。サムは双子の兄弟アレックス・ロウズ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)に1.758秒の差をつけてセッションを制し、唯一1分36秒台に入るタイムを記録した。

この45分間のセッションの前半は、コースのコンディションが不安定なため、ほとんどのライダーが走行を控えた。セッションの中盤では、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)がマーカス・ライターバーガー(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)やブラッドリー・レイ(Yamaha Motoxracing WorldSBK Team)を抑えてトップタイムを記録。

最後の10分間に多くのライダーがコースインする中、サム・ロウズが最速タイム1分36秒007を叩き出し、2位のアレックスを大きく引き離した。アレックスはわずか1周のみの計測ラップで2位を獲得。地元イタリアでの走行となったマイケル・ルーベン・リナルディ(Team Motocorsa Racing)が3位に入った。

アンドレア・ロカテリ(Pata Prometeon Yamaha)は、新型ウィングを装備したR1で2周の計測ラップを走り、1分39秒165のタイムでヤマハ勢のトップに。ロカテリは、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)を0.5秒差で上回り、バウティスタは1分39秒625で5位を記録。トップラズガットリオグルの代役として参戦するマーカス・ライターバーガー(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)が6位につけた。

7位には、ジョナサン・レイの代役であるニコロ・カネパ(Pata Prometeon Yamaha)が入り、ブラッドリー・レイ(Yamaha Motoxracing WorldSBK Team)は8位。レイは、ウェットコンディションの際は上位にいましたが、他のライダーがタイムを更新する中で順位を下げた。マービン・フリッツ(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)は9位、トミー・ブライドウェル(Honda Racing UK)とイヴォ・ロペス(PETRONAS MIE Racing Honda)がタイムを記録したライダーリストを締めた。