2025年テストプログラム開始
モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームは、2025年シーズンの準備として、バルセロナ・カタルーニャ・サーキットで行われた公式テストに参加。ヤマハはMotoGP参戦メーカーとしてはファクトリーチームの中ではホンダ同様にラインナップが変わらないチームだ。
タイムはファビオ・クアルタラロが総合2位、アレックス・リンスが総合8位という好成績でテストを締めくくった。 ヤマハは2025年はPramacレーシングをサテライトチームに迎え、さらにはGASGASから参戦していたアウグスト・フェルナンデスもテストチームに加わっているようで、バイク開発が加速することが予想される。
ファビオ・クアルタラロは、新たな空力パーツ、シャーシ、スイングアーム、エンジンをテストし、好感触を得た。アレックス・リンスは、ソリダリティGPレース後の課題であるベースセットアップの調整に焦点を当てつつ、アップデートされたシャーシとエンジンの評価を行った。
マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
「2024年シーズンが終わったばかりですが、すぐに活動再開しました。このテストは重要で、チーム全員がやる気に満ちていました。7時間という限られた時間でしたが(実際には日没で少し短くなったものの)、多くの作業をこなしました。ファビオとアレックスが空力、シャーシ、スイングアーム、エンジンといったアップデートを評価し、どちらのライダーも進展に満足しているようでした。全体的にポジティブなテストであり、冬の間もオフにはせず、データを基にさらなる準備を進めます。セパンテストで今回の結果を再確認することが次の重要なステップです。」
ファビオ・クアルタラロ
「多くの新しいパーツをテストしましたが、とても良い感触でした。ヤマハが選んだ方向性は正しいと感じています。特にシャーシとエンジンが大きな進歩でした。セパンではさらに大きな進展が期待できますが、今日はすでにポジティブな一日でしたし、新しいバイクを楽しむことができました。タイムアタックを特に意識しなくても、良いラップタイムを出すことができました。」
アレックス・リンス
「セットアップに関しては小さな進歩を遂げました。レース後にエンジニアと話し合い、テストで試したセッティングが少しですがライディングを楽にしてくれました。それ以外にもヤマハがシャーシとエンジンのアップデートを用意してくれて、特にシャーシが良い感触でした。全体的に満足できるテストだったと思います。さらに今回のデータに加えて、2人の新しいライダーのデータもあります。これを基にヤマハがどう進化させてくれるか、セパンでの結果が楽しみです。」
(Photo courtesy of michelin)