ダカールラリー2025の第3ステージで、Red Bull KTM Factory Racingのルシアーノ・ベナビデスが見事な走りを見せ、5位でフィニッシュ。総合順位でも6位を維持し、首位とのタイム差を18分未満に縮めた。一方、エドガー・カネットはラリー2カテゴリーで初のステージ勝利を果たし、総合8位に入る快挙を達成。これにより、ラリー2クラスでのリードを5分以上に拡大した。ダニエル・サンダースはロードブックのトラブルに見舞われながらも総合首位を堅持。ケビン・ベナビデスはミスを避ける慎重な走りで、総合27位をキープした。
厳しい技術的課題と岩だらけのコース
総距離793kmの第3ステージは、ビシャからアルヘナキヤ間を走破。327kmのタイム計測区間では、厳しいナビゲーションと岩場が続き、集中力と耐久性が試される展開となった。
ルシアーノ・ベナビデス、安定した走りで5位
ステージの序盤では岩場が多く厳しいコンディションだったが、ベナビデスは焦ることなく確実に走行。ナビゲーションが難解な後半区間でも冷静さを保ち、KTM 450 RALLYでの力強い走りを披露した。
ルシアーノ・ベナビデス
「今日のステージ序盤はとても岩が多く、ミスをしないよう集中しました。後半はナビゲーションが難しかったですが、ベストを尽くして良い結果を出せました。自分の走りに満足していますし、ダカール全体の進み具合も良い感じです。」
エドガー・カネット、ラリー2初勝利
19歳のカネットは、第3ステージで卓越したスピードを見せ、ラリー2カテゴリーで初のステージ勝利を飾った。総合順位でも8位に入り、クラスリードを5分以上に広げる活躍を見せた。
エドガー・カネット
「このステージを無事に終えられて嬉しいです。岩場や難しいナビゲーションが続きましたが、転倒も迷いもなく成功しました。ミスをして大きくタイムを失う可能性が高いステージだったので、上手くいって良かったです。明日のマラソンステージがとても楽しみです!」
ダニエル・サンダース、ロードブック問題で苦戦
トップでステージをスタートしたサンダースは、ナビゲーションの難しさと厳しい地形に加え、デジタルロードブックのトラブルにも見舞われた。結果的に17位でフィニッシュしたものの、総合首位を約7分差で維持した。
ダニエル・サンダース
「今日はバイクの感触がとても良く、朝の難しい部分も完璧にナビゲーションできました。ただ、給油後にロードブックのトラブルが発生し、ルートが全く分からなくなりました。他のライダーについて行こうとしましたが、そのライダーも迷ってしまい、さらにタイムを失いました。それでも総合リードを維持できたので、次に向けてしっかり準備します。」’
ケビン・ベナビデス、安定した走りで完走
岩場が続く難しいルートに慎重に対応したケビン・ベナビデスは、大きなミスを避けつつ一定のリズムを維持。34位でステージを終え、総合27位を維持した。
ケビン・ベナビデス
「今日もタフな一日でした!序盤の岩場では慎重に進み、ペースは少し遅めでしたが、ミスなく走れました。その後はスピードを上げ、できる限りタイムを取り戻そうとしました。1日を無事に終えられて嬉しいですし、次のステージも楽しみです!」
第3ステージ暫定結果:2025ダカールラリー
- ロレンツォ・サントリーノ(ESP)、Sherco、3:44:34
- リッキー・ブラベック(USA)、Honda、3:48:35 +4:01
- スカイラー・ハウズ(USA)、Honda、3:48:44 +4:10
- ロス・ブランチ(BWA)、Hero、3:48:48 +4:14
- ルシアーノ・ベナビデス(ARG)、KTM、3:49:29 +4:55
総合暫定順位(第3ステージ終了時点):2025ダカールラリー
- ダニエル・サンダース(AUS)、KTM、20:05:00
- スカイラー・ハウズ(USA)、Honda、20:11:51 +6:51
- ロス・ブランチ(BWA)、Hero、20:11:59 +6:59
- リッキー・ブラベック(USA)、Honda、20:14:15 +9:15
- トシャ・シャレイナ(ESP)、Honda、20:18:11 +13:11
(Photo courtesy of KTM)