レッドブルKTMファクトリー・レーシングとレッドブルKTMテック3が、2025年シーズンのKTM RC16を公開。参戦9年目を迎えるKTMは、これまでで最強の布陣を揃え、MotoGPの戦いに挑む。KTMは、これまでにグランプリで7勝、スプリントレースで2勝を挙げており、さらなる勝利数の積み上げを目指す。2025年は、イタリア、スペイン、南アフリカ出身の才能豊かなライダーたちがKTMを駆る。

2025年のKTMライダーラインナップ

レッドブルKTMファクトリー・レーシング

  • ブラッド・ビンダー(29歳・南アフリカ・ポチェフストルーム出身)
    • 通算17勝(MotoGPで2勝)
    • 6年連続のKTM参戦、4シーズン連続でトップ6入り
  • ペドロ・アコスタ(20歳・スペイン・ムルシア出身)
    • 通算16勝(MotoGPでは未勝利)
    • 2024年ルーキーイヤーでランキング6位、5度の表彰台

レッドブルKTMテック3

  • エネア・バスティアニーニ(27歳・イタリア・リミニ出身)
    • 通算13勝(MotoGPで7勝)
    • 2024年シーズンは9回の表彰台、ランキング4位
  • マーベリック・ビニャーレス(30歳・スペイン・ロセス出身)
    • 通算26勝(MotoGPで10勝)
    • 3メーカーで優勝経験あり、2024年はアメリカズGPで勝利

ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)

「もうMotoGPで6シーズン目になるなんて、本当に信じられません。正直、2024年はこれまでで最も多くを学んだシーズンでした。この経験を活かして、さらに前へ進みたいですね。我々はコンストラクターズランキング2位でした。あと一つ上を目指すだけです。ファクトリーの皆が全力で努力しているのを見れば、必ずそこに到達できると確信しています。」

ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)

「2024年は素晴らしい年でしたが、まだ達成すべき目標が残っています。MotoGPでのレース運びを学び、適応することができました。Moto3やMoto2を経て、ファクトリーチーム入りできたのは夢のようです。ブラッドと共にマシン開発に取り組めるのも大きな利点です。彼の経験は大きな助けになると思います。2025年に向けて最も重要なのは予選とレース序盤です。昨年は表彰台や勝利を争うペースはありましたが、予選で苦戦しました。この点を改善するのが今季の鍵になります。」

エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)

「今シーズンが本当に楽しみです。最初は冷静に進める必要がありますが、3〜4戦目には戦闘力を発揮できると考えています。マシンを初めて試したとき、そのポテンシャルの高さに驚きました。コーナリング時の限界域の安定感やギアボックスの速さには感動しました。とても印象的です。」

マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)

「レッドブルKTMのカラーを纏うのは特別な気分です。子供の頃からモトクロスやレースでこのブランドを見て育ってきましたから、まさに夢のチームです。RC16に乗った瞬間、“これはモンスターだ!”と感じました。本当に速いですね。特にモントメロでは驚異的なスピードでした。今のMotoGPでは、レース序盤の5〜6周が勝負を決める重要な局面です。新しいマシンに乗る初年度は、常に集中し、新たな経験に対してオープンでいることが大切です。KTMのバイクは自分のライディングスタイルに合うので、とても良い感触を持っています。」

アキ・アジョ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング チームマネージャー)

「今シーズンに向けて、とても高いモチベーションを持っています。冬の間にRC16の開発を進め、昨シーズン以上に速く、強いマシンを作り上げました。我々の目標は高く設定していますが、それを達成するために全力を尽くします。素晴らしいライダーたちと共に戦えるのが楽しみです。」

ニコラ・ゴヨン(レッドブルKTMテック3 チームマネージャー)

「2025年シーズンの開幕が待ちきれません。レッドブルKTMのカラーに戻り、MotoGPで最も強力なライダーラインナップを迎えることができました。マーベリックとエネアは経験豊富で、MotoGPで合計17勝、50回以上の表彰台を獲得しています。彼らの加入により、テック3史上最も強力なチームとなります。」

ピット・バイラー(KTMモータースポーツディレクター)

「2024年シーズンが終わった瞬間から、我々の目標は変わりません。我々はMotoGPに勝つために存在し、2025年もその姿勢を貫きます。ダカール優勝やAMAスーパークロスでの勝利とともに、新たなMotoGPシーズンを迎えることができるのは非常に誇らしいことです。KTMのDNAには競争が刻まれており、このスポーツをより広めるために全力で取り組んでいます。このシーズンは我々にとって大きなものになると確信しています。」