Honda HRCチームは、2025年シーズンの開幕戦となるオーストラリアラウンドで本格的に活動を開始した。フィリップアイランド・サーキットでのフリープラクティスに臨んだビエルヘとレクオナは、それぞれ異なる課題に直面した。テスト時よりも大幅に気温が上昇したコンディションの中、ビエルヘはセットアップの適応に取り組み、レクオナは依然として完全復調には至っていない身体と向き合いながら走行を続けた。

ビエルヘ、暑さとグリップ変化に対応
午前のFP1では、ビエルヘとレクオナがテスト時のセットアップをベースに走行を開始。ビエルヘは特に気温とグリップの変化に対応するため、メカニックと共に慎重にマシンを調整。40分間のセッションで18周をこなし、1分30秒381を記録して13番手につけた。 午後のFP2では、トラック温度が34℃まで上昇する中、Honda HRCの両ライダーは週末のレースに向けてさらなるセットアップ作業を継続。ビエルヘは最初の走行で午前のタイムを更新し、最終的には1分30秒205を記録して16番手で初日を終えた。トップ6との差はわずか0.4秒と、僅差の戦いが繰り広げられている。


レクオナ、負傷を抱えながらも着実に前進
一方のレクオナは、1月のトレーニング中の負傷の影響が依然として残る中、慎重に走行を重ねた。FP1では20周をこなし、ベストタイムは1分31秒151。セッションごとにマシンへのフィーリングを取り戻すべく、段階的にセットアップを調整した。 FP2では、自己ベストを0.5秒更新し、1分30秒676をマーク。最終的に18番手で初日を終えた。左肩の痛みや、オフシーズンにバイクへ乗る時間が限られていた影響でフィジカル的なハンデを抱えているものの、着実な進歩を見せた。


シャビ・ビエルヘ(総合16位/1’30.205)
「今日は予想以上に厳しい一日でした。テスト時とコンディションが大きく異なり、気温もかなり高かったです。午前中はマシンのフィーリングを掴むのに苦労しましたが、チームと共にグリップ向上に向けたセットアップを進めました。午後には気温がさらに上がり、トラックもテスト時より遅くなっていましたが、それでも少しタイムを更新することができました。 」
「ユーズドタイヤでのペースは悪くないと思います。データをしっかり分析し、3~4テンポ縮めることができれば、トップ10圏外からトップ6争いに加わることも可能でしょう。明日に向けてベストな選択をすることが鍵になります。」
イケル・レクオナ(総合18位/1’30.676)
「一歩ずつ前進できていると思います。まだ100%の状態ではなく、右から左への切り返しで肩に痛みを感じるので、簡単にはいきません。それでも、昨年10月から実戦を離れていたことを考えれば、少しずつ前進できているのはポジティブです。 今日の進歩には満足しており、チームにも感謝しています。」
「彼らは僕にプレッシャーをかけることなく、僕自身が感じている以上の負担を与えないようにしてくれています。我々が目指すレベルにはまだ遠いですが、ホンダの他のライダーたちと比べてもそこまで大きな差はない。ステップ・バイ・ステップで、マシンとセットアップをもっと理解していきたいと思います。」
(Photo courtesy of HRC)