インドネシア・ジャカルタで鮮やかな新カラーリングを発表したHonda HRC Castrolは、シーズン前テストを順調にこなし、デビュー戦への準備を整えてきた。特にブリーラム・テストではジョアン・ミルが好感触を得ており、マリーニとともにHonda HRCの新たなMotoGP挑戦を本格始動させる。
2020年MotoGP王者のジョアン・ミルは、シーズン前テストを総合6位で終え、Hondaファクトリーチーム加入以来最高の仕上がりを実感。冬季のマシン改良により、最終テストでは1分29秒399を記録し、昨年のタイGP予選Q1タイムから0.6秒短縮した。テストと実戦は別物だと認識しつつも、今季への手応えを掴んでいる。今大会はミルにとってMotoGPクラス100戦目の節目となる。
ルカ・マリーニは、ファクトリー仕様のHonda RC213Vで2年目のシーズンを迎え、新たなチームカラーとともに開幕戦に挑む。テストではHRCエンジニアの求めるすべての項目を消化し、貴重なデータを収集。昨年のタイGPでは12位を獲得し、地元ミサノGPと並ぶ自己ベストリザルトを記録している。
ジョアン・ミル
「シーズンが始まるときはいつでもワクワクします。何が起こるかわからないし、大きな可能性や期待があるからです。でも、今年は特別な気持ちです。Honda HRC Castrolとして新たなスタートを切り、プレシーズンの準備も非常に良いものになりました。」
「この2年間は厳しいシーズンでしたが、今週末のタイGPではさらに成長し、トップとの差を縮めたいと思います。テストとレースは違いますし、まだやるべきことは多いですが、新しいカラーのマシンでレースに挑み、僕自身、チーム、そしてHondaの強い決意を示したいです。」
ルカ・マリーニ
「タイでの開幕戦は素晴らしいものになるはずです。ファンの数も多く、情熱的な声援がコースを回るときにも聞こえてきます。特に最終セクションではその熱気を感じます。シーズン初戦はいつもモチベーションが高まりますし、新しいHonda HRC Castrolのカラーを身にまとうことで、さらに気合が入ります。事前にテストを行ったことで、ある程度セットアップの方向性は見えていますが、レースウィークは状況が大きく変わるものです。」
「他のマシンが走ることでコンディションも変わりますし、気温もかなり高くなる見込みです。何が起こるかわかりませんが、週末の明確な目標はあります。MotoGPの熱い戦いをファンの皆さんに届けられるのが楽しみです。」
（Photo courtesy of HRC）