ヤマハでの現状に危機感と将来への期待
ファビオ・クアルタラロは、現在のヤマハ体制ではタイトル争いは現実的でないと明言し、来季に導入予定のV4エンジンを搭載した新型マシンに希望を託す一方、自身の成長やチームの改革の必要性を強調。バイクで戦う喜びを再び感じたいという強い思いとともに、将来的にヤマハに残留する条件としては、優勝を狙える現実的なプロジェクトの存在が不可欠であると語った。

限界を迎えるM1と再起への渇望
「ヤマハで再びタイトルを獲得出来る可能性について、現時点で数字でヤマハは答えて欲しくないと思いますね。今年に関しては間違いなくゼロです。ただ、来年のバイクの仕上がりにもよってくるでしょうね。もし自分が今後もヤマハで参戦するならば、自分がヤマハのプロジェクトを信じてみようと思わせてくれたマックス(バルトリーニ)に感謝するでしょうね。ただ、そのために来年の前に何らかの変化を起こさないとまずいとマックス自身も思っているはずです。自分のメンタル面においても進化が必要です。」
勝利を取り戻すための条件
「それに自分も優勝争いが出来る状況が欲しいです。今年はバイクを楽しんでいません。バイクに乗ってフロントで戦う楽しさを感じたいんです。現時点で自分がほしいのが戦闘力が上がっているという事実ですが、現状は確認出来ていません。来年は完全に新しいバイクでV4エンジンになる予定ですが、自分自身もリセットする必要があると思っています。現状のM1はもう限界に近づいていて、新しいパッケージが必要になっています。自分が必要なのは優勝が出来るプロジェクトなんです。」
