2025年オーストリアGPの予選で、アプリリアのマルコ・ベッツェッキがQ1から勝ち上がり、2023年インドGP以来となるポールポジションを獲得した。アレックス・マルケスが2番手に入り、フランチェスコ・バニャイアが3番手。マルク・マルケスは終盤に転倒し、ポール争いから脱落した。
Q1:バスティアニーニが終盤に一発、ベッツェッキを上回る
Q1残り2分を切ったところで、Q2進出圏内にはベッツェッキとディフェンディングチャンピオンのホルヘ・マルティンが並んでいた。しかし、ここでレッドブルKTMテック3のエネア・バスティアニーニが一発のタイムを記録し、ベッツェッキを抜いてセッショントップに立つ。さらにホンダのルカ・マリーニがマルティンを上回り、Q2進出はバスティアニーニとベッツェッキに決定。マリーニはグリッド13番手、マルティンは14番手に沈んだ。
Q2:ベッツェッキがトップタイム、マルク・マルケスは転倒でポールを逃す
セッション序盤、ヨハン・ザルコ(CASTROL Honda LCR)が転倒。影響は最小限だったが、続いて注目を集めたのはペドロ・アコスタのマシントラブル。アコスタは一時4番手につけていたが、技術的な問題または燃料切れの可能性があり、押し歩きでパドック裏口からボックスに戻るという異例の展開に。
2回目のアタックで先にタイムを更新したのはバニャイア。しかし、ベッツェッキがそのすぐ後ろにつけ、バニャイアのスリップを利用して逆転。続いてアレックス・マルケスが両者の間に割って入り、2番手に浮上。バスティアニーニもポールに挑んだが、最終セクターで失速し5番手に留まる。
そして、残り時間の少ない中、マルク・マルケスがシケインで転倒。再スタートは果たしたものの、再度のタイム更新はならず。最後の希望はアコスタに託されたが、最終セクターで大きくタイムを失い、7番手に甘んじた。
決勝グリッド:ベッツェッキが2023年以来のポールポジション
ポールポジションはベッツェッキ、2番手にアレックス・マルケス、3番手にこのレッドブルリンクで2022年以降無敗のバニャイア。マルク・マルケスは4番手から優勝を狙う。5番手にバスティアニーニ、6番手にルーキーのフェルミン・アルデゲル。アコスタは7番手、フランコ・モルビデリとラウル・フェルナンデスが続き、トップ10最後はホンダのジョアン・ミルが占めた。