鋭いスタートから先頭集団入り、白熱の中盤戦へ

ルカ・マリーニは、直近の数戦と同様に鋭いスタートを決め、10番グリッドから1コーナーで一気に5番手までジャンプアップ。開幕数周で先頭集団に食らいつくと、ファビオ・クアルタラロやヨハン・ザルコとの激しい中盤バトルに持ち込んだ。主導権を握る場面も見られたが、ソフトタイヤを履いたペドロ・アコスタを追い上げる過程でユーズドタイヤの状態が悪化。終盤はクアルタラロとフランチェスコ・バニャイアの猛追を受け、防戦一方となった。それでも8位でゴールし、ランキング13位に浮上。

苦戦の中でも手応え、ホンダの進化に自信

「全体的に良い週末でした。通常このサーキットは自分たちにとって難しい場所ですが、今回はすべてのセッションで良い位置につけられました。レースではまた素晴らしいスタートを決めて、ザルコとファビオとのバトルを楽しみました。アコスタがソフトで苦しんでいるのを見て追いつこうとしたのですが、それで自分のタイヤを使いすぎてしまい、最後の4周は他のライダーに比べて厳しい状況になってしまいました。それでも、多くのことを試しながら戦うことができ、いろいろな状況下でマシンがどう反応するかを理解できたのは大きいです。自分だけでなく、ザルコやミルの走りを見ても、ホンダとして確実に前進していると感じます。」