マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)が、レッドブル・サンマリノGPのスプリントレースで完璧な走りを見せ、2023年以来となる優勝を母国ミサノで獲得した。タイトル争いのリーダーであるマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)はベッツェッキと激しいバトルを繰り広げたが、フロントから転倒。アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)とファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が表彰台を手にした。

ベッツェッキがホールショット
スタート後はベッツェッキがアウトから攻めてホールショットを奪取。マルク・マルケスはアグレッシブな動きでアレックス・マルケスを抜き、序盤に2番手に浮上。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)はポジションを一つ落として4番手で1周目を終えた。
2周目にはベッツェッキとアレックス・マルケスが最速ラップを連発。クアルタラロはアレックスに0.4秒差まで迫る。3周目にはベッツェッキが1分30秒970のファステストでリードを0.4秒に拡大。
クアルタラロ転倒、マルケスも転倒
5周目、ターン2でクアルタラロが転倒。4番手を走っていたがここでレース終了となり、VR46の2台が4番手と5番手に浮上。ベッツェッキのリードが消えた6周目、ターン4での小さなミスを突いてマルク・マルケスがターン6で先行。しかしその直後、マルケスが転倒。今季初の土曜日のミスとなり、マルク・マルケスはリタイアとなった。
ベッツェッキ vs アレックス・マルケス
優勝争いはベッツェッキとアレックス・マルケスに絞られたが、9周目開始時点でベッツェッキは0.5秒のリード。しかし残り3周でリードを0.9秒に広げたベッツェッキが主導権を完全に掌握。最終ラップ、ベッツェッキは0.8秒のリードを維持。そのままチェッカーを受けてポールポジションから見事にスプリント勝利を飾った。アレックス・マルケスが2位、ディ・ジャンアントニオが3位で表彰台を獲得している。
スプリントポイント獲得者
4位はモルビデリ、5位はペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、6位にはフェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が僅差で続いた。ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)とラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)が土曜の最終ポイントを獲得した。