ポールポジションとスプリントでの好走に手応え
サンマリノGPの土曜日、マルコ・ベッツェッキはポールポジション獲得とスプリントでの競争力に手応えを得るポジティブな一日となった。とはいえ、メインイベントに向けて課題は残り、夜の作業でさらなるタイム向上を狙う姿勢を崩さない。一方でスプリント中にマルク・マルケスとの接近戦では攻防の中で二度のミスから追いつかれ、ターン6での意表を突くオーバーテイクには驚きを隠せなかった。バトルが本格化する前にマルクの転倒で終わってしまった展開には悔しさも見せた。


マルクとの攻防に悔しさ、さらなる改善へ意欲
「ポジティブな1日でした。ポールポジションも嬉しかったですし、スプリントレースで競争力を発揮出来たのも良かったです。明日のメインイベントこそが重要ですし、まだ改善ができる箇所もあります。今晩しっかりと作業をしてラップタイムの向上を図っていきたいですね。」
「自分もミスをしていて2つのミスがあったことでマルクに追いつかれました。マルクがターン8でアタックすることを予測していたので、ターン6で備えていました。マルクがターン6で抜いて来るとは思っていなかったんです。その後はあまり無理をせずに彼について行こうと思っていました。マルクがミスをして転倒してしまったわけですが、今回は彼と少しバトルが出来ればと思っていたので残念です。」
ヘルメットに込めたユーモアと文化的オマージュ
「あの木製の足は1997年のイタリアンコメディー「Tre uomini e una gamba」へのオマージュです。3人の俳優が木製の足を持ってイタリアを横断する旅を描いていて本当に面白いんです。イタリア人であれば皆わかるユーモアですし、自分のヘルメットデザインも今回は木をイメージしていますからね。本当はマッテオのアイディアだったんですが、面白いと思ったんですよ。優勝後はバレも祝福してくれましたね。ランド・ノリスもいましたし、素晴らしい1日でした。」