バレンシアGPの決勝レースはマルコ・ベッツェッキが素晴らしいスタートを決め、そのまま最後まで走り切って優勝。マルコ・ベッツェッキにとっても初となる2連続優勝を達成した。2位となったのは同じくアプリリアのラウル・フェルナンデス、3位は最後にペドロ・アコスタを抜いたファビオ・ディ・ジャンアントニオとなった。

レースはスタート前のサイティングラップ後のグリッドでフランコ・モルビデッリがアレイシ・エスパルガロのリアに突っ込んで転倒するトラブルが発生。なお、フランコ・モルビデッリはこれにより左手を負傷しレースをリタイア、さらに火曜から始まる2026年テストも欠席となる恥ずかしい一幕もあった。
レースがスタートするとマルコ・ベッツェッキがホールショットを決めてレースをリード、アレックス・マルケスがこれに続く展開となった。直後にフランチェスコ・バニャイアはヨハン・ザルコによってコース外に押し出され、グラベルで転倒してリタイア。フランチェスコ・バニャイアにとって2025年は最悪の形で終わり、彼にとってもMotoGPデビュー以来最悪と言えるシーズンとなった。
表彰台争いを終盤まで続けたペドロ・アコスタは、ファビオ・ディ・ジャンアントニオに抜かれて4位、アレックス・マルケスは終盤にかけてペースが上がらず、次々と抜かれて、最終ラップはチームメイトのフェルミン・アルデゲルにも抜かれて6位でシーズンを終えた。ルカ・マリーニは7位でフィニッシュ。これによりホンダはコンセッションランクDからランクCにステップアップすることとなる。8位はブラッド・ビンダー、9位にジャック・ミラー、10位エネア・バスティアニーニとなった。
優勝マルコ・ベッツェッキ
「本当に楽しいレースでした。最後はラウルがものすごいペースで迫っていて周回ごとに接近されていたのでタフでした。チームの仕事には本当に満足しています。これ以上のシーズンフィナーレは考えられません。最高の形で祝福をしたいと思っていますが、火曜日からしっかりと2026年をスタートしたいですね。」
2位ラウル・フェルナンデス
「あと5周でマルコ・ベッツェッキが2つミスをして、0.3秒追いつくことができました。もしかしたらと思ったんですが、駄目でしたね。7日前は肩の怪我をしていた状況ですから嬉しい結果です。すべてはチームのおかげです。最後までマルコに挑み続けましたが、最後のレースでバレンシアで表彰台を獲得出来たのは素晴らしい結果です。」
3位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
「正直なところもっと上を期待していました。ただ今日のアプリリアは速かったですね。序盤は戦闘力がなかったんですが、後半からは徐々にペースが上がってきました。タイヤも温存しながらタイムを上げることが出来ました。その中で3位は嬉しいです。今日は最後のレースですから、なんとかして表彰台を確保したかったんです。チームのためにも自分のためにも嬉しい結果ですね。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。