バレンシアテスト Ducati写真ギャラリー GP26のデビューに加えバニャイアに復調の兆し ヴィエッティはMotoGPマシンを初体験 MotoGP2026

2026年シーズンに向けた最初の公式テストがスペイン・バレンシアで行われ、ドゥカティ勢は新型マシン「GP26」の初期バージョンを投入。ファクトリーとサテライトの枠を越えて各ライダーが開発作業を分担し、連覇中のドゥカティがさらなる完成度を目指す体制を見せた。ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ・バニャイアは、新型GP26の初期仕様で32周を走行。テスト終盤にはターン2で転倒を喫したが、フロントエンドの安定感が明確に改善されており、手応えは上々。タイムシート上は10番手に終わったものの、方向性は間違っていないと感じている様子だ。テストライダーとしての任務を果たしたニコロ・ブレガは、テスト中に一時トップ4に浮上。最終的に8位となったが、ファクトリーでの短期代役として見事に期待に応え、MotoGPマシンへの順応度の高さを示した。

BK8グレシーニ・レーシングでは、アレックス・マルケスがトップ3入り。開発作業にも積極的に取り組みながら、1分29秒台前半を記録して3番手。新型マシンに関するフィードバック能力とスピードを兼ね備える姿勢は、ドゥカティ陣営にとって貴重な財産だ。チームメイトのフェルミン・アルデゲルは、グレシーニ移籍後初の公式セッションでいきなり4番手に食い込む走りを披露。初搭乗となったGP25をわずか数時間で乗りこなしてみせ、注目の若手らしいスピードと柔軟性を証明した。

ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングでは、ファビオ・ディ・ジャンアントニオが7位で安定した仕上がりを見せた。午後3時直前に軽微なトラブルが発生したものの、大きな問題には至らず、テスト全体を通して着実な前進を続けている。一方、負傷欠場のフランコ・モルビデリの代役として急遽招集されたチェレスティーノ・ヴィエッティは、MotoGPマシンでの走行機会を21周にわたって経験。午後のセッションはガレージから見守る形になったが、「人生最高の日だった」と語り、初のトップクラス体験を大いに楽しんだ。