スタート直後のトラブルで戦略が崩壊
予選で好位置を得て、スタートでもアレックス・マルケスと並んで第1コーナーへ進入したマルコ・ベッツェッキ。しかし、フロントデバイスのロックが解除されず、狙っていたインサイドのラインに飛び込むことができなかった。立ち上がりの加速も失い、想定していた「逃げるか、ついていくか」の戦略は後方に沈む形で狂い始める。結果的にソフトフロントへの過度な負荷を抱えながらの厳しいレース展開となったが、それでも今季3位という成果に手応えを感じている。

想定外の展開もチームへの信頼を強調
「予選は最高でしたしスタートも悪くありませんでした。アレックスとも並んでターン1に進入できましたし。ただ、フロントデバイスのロックがあの段階で解除されずに、アレックスのインサイドに入りたかったんですが叶わず、立ち上がりも加速が出来ませんでした。」
シーズンを通しての手応えと今後への意気込み
「ソフトフロントは悪くありませんでしたが、戦略としてフロントで逃げるかついていくかというものでしたが、ついていくにしても後方過ぎましたね。これでフロントにストレスが掛かりすぎましたが、序盤にフロントで逃げることが出来なければ、こういったレースになってしまうだろうと思っていました。チームは素晴らしい作業をしてくれていますし自信があります。良いレースができると思いますし楽しみたいですね。」
チャンピオンシップ3位の成果と感謝の言葉
「今シーズンはチャンピオンシップ3位が確定しましたが、これを喜べないようなレースもありました。ボックス、チーム、アプリリアも素晴らしい作業をしてくれていますからね。昨年は競争力を取り戻そうと苦戦していた状況だったので、こうして戦闘力を取り戻すことが出来て嬉しいです。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。