ドゥカティ・レノボ・チームは、2025年シーズン第17戦の舞台となる日本GP(モビリティリゾートもてぎ)に向けて、アジア・オセアニア遠征の初戦に挑む。もてぎでは、マルク・マルケスがライダーズタイトルの“初のマッチポイント”を迎える。
すでに今季の累計ポイントで新記録(512点)を打ち立てているマルケスは、今大会のスプリントでは王座確定は不可能だが、決勝終了時点で弟アレックスに対して3ポイント以上の差をつければ、タイトル獲得が決まる。もてぎは彼にとって過去に3勝を挙げた得意なサーキットで、昨年も表彰台に立っている。今週末に勝てば、通算100勝目という大記録にも到達する。
ドゥカティのマシン、デスモセディチGPはもてぎで計8勝を挙げており、ラリス・カピロッシの3連勝(2005〜2007)を皮切りに、ケーシー・ストーナー(2010)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(2017)、そしてここ3年連続でジャック・ミラー(2022)、ホルヘ・マルティン(2023)、フランチェスコ・バニャイア(2024)が勝利している。
バニャイアもまた、前戦ミサノ後のテストで見出したポジティブな手応えを携え、表彰台奪還と年間ランキング3位の維持を目指して日本に乗り込む。昨年のもてぎではポールポジションはペドロ・アコスタ(KTM)に譲ったが、決勝では優勝を果たしている。
マルク・マルケス
「自分たちはミサノでまたいいレースができたし、テストも全体的にポジティブでした。日本は特別な雰囲気があって、サーキットもすごく好きです。今週もこれまで通り、一歩一歩しっかり進めていき、金曜からしっかり仕上げてスプリントと決勝に臨みたいと思います。」
フランチェスコ・バニャイア
「ミサノのテストではいろいろ試して、有効な手応えを得られたので、それを今回も反映させて、ライディングの自信を取り戻したいです。日本のサーキットはタフですが、とても美しいレイアウトで、ファンの皆さんの歓迎も本当に素晴らしいです。良い週末にして、トップグループにまた近づけるように頑張ります。」