ドゥカティ・レノボ・チーム マレーシアGPでアジアラウンド最終戦に挑む

2025年シーズンのMotoGP第20戦・マレーシアGPが、クアラルンプール郊外のセパン・インターナショナル・サーキットで開催される。ドゥカティ・レノボ・チームにとっては今季最後のヨーロッパ外ラウンドとなり、フランチェスコ・バニャイアとミケーレ・ピッロのラインナップで挑む。現ワールドチャンピオンのマルク・マルケスは、手術後の回復を優先し引き続き欠場する。

セパンは1999年から継続的にMotoGPを開催しており、ドゥカティは過去に8勝を挙げている。2005年のロリス・カピロッシ、2007年から2009年のケーシー・ストーナー、2016年と2017年のアンドレア・ドヴィツィオーゾ、そして直近3大会ではフランチェスコ・バニャイア(2022年と2024年)とエネア・バスティアニーニ(2023年)が優勝を飾っている。

前戦はスプリントと決勝の両方で転倒を喫する厳しい週末となったバニャイアだが、セパンでは巻き返しを図る。ドゥカティ・レノボ・チームは、マシンの挙動を徹底的に分析し、戦闘力を取り戻すべく準備を進めている。セパン特有の天候に加えて、ハイパワーのデスモセディチGPに適したレイアウトも好材料となる。テストライダーとして毎年序盤にセパンを走行しているピッロにとっては、より慣れ親しんだ舞台でのレースとなる。フリープラクティス1は、10月24日(金)午前10時45分(現地時間)に開始される。

フランチェスコ・バニャイア

「またしても難しい週末を過ごしました。スプリントと決勝で2度の転倒があり、満足できる内容ではありませんでしたが、少なくとも日曜日のレースでは集団に食らいつき、ポジションを取り戻すために自分なりに全力を尽くしました。状況は簡単ではありませんが、チームと自分はマシンの挙動を完全に理解し、再び競争力を取り戻すために全力を尽くしています。また、このサーキットでは2月初旬のテストデータがあるので、しっかり比較ができるのも強みです」

ミケーレ・ピッロ

「自分にとっての初戦(フィリップアイランド)は非常にタフでした。肉体的にもライディング的にも厳しく、長年走っていなかったコースだったことも影響しました。ただ、セパンでは明らかに自信があります。このバイクで既に走っており、より多くの基準点があります。引き続き作業と情報収集を進めていきます」