
ブレガがレース1で圧勝 ラズガットリオグルとのポイント差を縮める
2025年シーズンのタイトル争いは、最終戦ヘレスでの最終日に持ち越された。ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が圧巻の走りでレース1を制し、チャンピオンシップリーダーのトプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)に3.7秒差をつけて勝利。土曜日の全セッションを制したブレガが、タイトル決定を日曜に延期させることに成功した。
ラップ1から独走開始、誰も止められず
ホールショットはラズガットリオグルが奪ったものの、ブレガは第1セクターで即座に反撃してトップを奪還。その後ラズガットリオグルはイアンノーネ(Team Pata GoEleven)らに抜かれて一時順位を落とすも、第6コーナーで2番手を取り戻した時点で、すでにブレガとの差は2秒以上に広がっていた。
序盤から1分38秒台で安定して周回したブレガに対し、ラズガットリオグルは1分39秒台に沈み、差は埋まらず。ブレガはそのまま逃げ切り、ワールドSBKキャリア通算18勝目を挙げた。一方でラズガットリオグルは、2位でチェッカーを受けつつも、3ポイントを日曜のどこかで獲得すればタイトルが確定する状況となっている。
表彰台をめぐる激戦、バウティスタが後半に逆転で3位浮上
3位争いは序盤から白熱。イアンノーネが主導権を握る中、アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)、シャビ・ヴィエルへ(Honda HRC)、そして中団から追い上げてきたアルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)を含めた4台が激しく争った。
バウティスタは第13コーナーでヴィエルへとロウズを一気にパスし4番手に浮上。その後、ターン13でイアンノーネを抜こうとしてワイドになり、辛くも転倒を免れる場面も見せたが、ターン6でイアンノーネを確実に攻略し、3位を確保。この結果、バウティスタは3位フィニッシュ6連続という新記録を樹立した。
4位争いは最終盤まで続き、ヴィエルへがイアンノーネに詰め寄るも、イタリア人ライダーが冷静な走りでこれを退け、4位を守った。アンドレア・ロカテリ(Pata Maxus Yamaha)は序盤こそバウティスタと競り合ったが、第6コーナーでパスされて以降は単独7位でゴール。レミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)は8位でフィニッシュし、タラン・マッケンジー(MGM BONOVO Action)の追撃を振り切った。マッケンジーは9位、マイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)が10位でトップ10を締めくくった。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。