オーストラリアGP ペナルティを受けながらも3位表彰台 マルコ・ベッツェッキ「表彰台は難しいと思っていた」MotoGP2025

厳しい展開を経て掴んだ表彰台

マルコ・ベッツェッキは、レース前は優勝どころか表彰台も難しいと感じていた。スタートとレース戦略を重視し、ペドロ・アコスタとの攻防に時間を費やしながらも、終盤には前を行くアレックス・マルケスの失速を見逃さずに攻めに転じた。ダブルロングラップペナルティという不利な条件を抱えつつも、チームの支援と自身の冷静な対応で流れを断ち切らず、厳しい状況下でもベストを尽くした結果がこの表彰台だった。選手権3位にも満足を見せながら、ベッツェッキは今のバイクへの愛着と今後の継続的な取り組みを強調した。

厳しい状況下での冷静なレース運び

「表彰台を獲得出来て本当に嬉しいです。今日は優勝は絶対に無理だと思っていましたし、表彰台も難しいと思っていました。スタートは本当に重要でしたが、レース全体の戦略も重要でした。レース内容から考えて4位くらいだと思っていました。ペドロを抜くのに非常に時間がかかってしまいました。ペドロを抜いた後は4位を確保するためにプッシュしたんです。前方にいるアレックスが少し苦戦しているようだったのでプッシュしてみることにしたんです。結果的には本当に良かったですね。」

ダブルロングラップにも動じない対応

「ダブルロングラップは正直どういう形で消化しようとは考えていませんでした。ただでさえ電子制御など色々と考えることが多いですから。まだ背中も痛めている状況でしたから、チームも自分に対して戦略をどうこうというよりは、なるべくベストな状況で走行できるようにサポートしてくれました。最初のロングラップの後に大きなグループの背後にならないようにだけ気をつけていました。中盤のペースから考えるとこれ以上は無理でしたね。」

バイクへの信頼と今後への意欲

「チャンピオンシップで3位となりましたが、他のバイクと比較は出来ません。アプリリアのバイクは現状素晴らしいと思いますし、多くを求めることはしません。自分のバイクが好きですし、引き続き作業を続けていきます。」