トプラック・ラズガットリオグルが2026年にMotoGPへ本格参戦する初年度の目標として、ファビオ・クアルタラロを上回るヤマハ陣営のトップライダーになることを掲げている。これはマネージャーのケナン・ソフォーグルが明かしたもの。2025年にBMWからスーパーバイク世界選手権(WSBK)王者となったラズガットリオグルは、2026年シーズンからプラマック・レーシングよりファクトリースペックのヤマハM1を駆り、MotoGPに本格参戦する。チームメイトはジャック・ミラー。
トプラック・ラズガットリオグルはすでにバレンシアで行われたポストシーズンテストに参加しており、ヤマハのライダーとして初の公式走行を実施。合計53周を走行し、ベストタイムは1分30秒667で、トップのラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)からは1.2秒遅れの18番手だったが、同じヤマハ勢のアレックス・リンスとミラーを上回る結果を残した。ただしクアルタラロには0.7秒差をつけられ、順位でも3つ下だった。

契約上の制約によりラズガットリオグル自身は2026年1月1日までヤマハとの活動について公言できないが、その制約はソフォーグルには適用されない。ソフォーグルは、MotoGP初年度からクアルタラロとの競争を視野に入れていると語った。
テストではラズガットリオグルに1台のみのV4仕様M1が与えられ、慎重な走行を強いられていた。全体で8回の走行を行い、そのうち37周がフライングラップ。4回目の走行では6連続で1分30秒中盤をマークし、6回目の走行では3周連続で1分31秒4付近を記録。7回目には2周が1分30秒台、さらに1分31秒0と1分31秒3も記録し、MotoGPルーキーとしてはまずまずのスタートを切っている。
ケナン・ソフォーグル
「もちろんMotoGPは決して甘い世界ではありませんが、ヤマハには現在4台のマシンがあります。その中でトップに立つことが自分たちの目標です。ファビオはパドックの中でも屈指の実力を持つライダーのひとりですし、彼と互角に戦うことができれば、それは大きな達成になるでしょう。」
「現時点ではタイム的に約1.5秒遅れていますが、自分が見た限り、あれは“本来のトプラック”ではありません。今は非常に慎重に走っており、マシンが1台しか使えない状況では、リスクを冒すわけにはいかないのです。まだ“失敗を恐れているトプラック”です。しかし、あと数回テストを重ねれば、ブレーキングで止めて、スライドさせて、攻め込んでいく“本物のトプラック”が必ず見えてくるはずです。本気を出していない段階でも、走りの中にはしっかりと光るものがありました。」
「多くの人は、MotoGPではスーパーバイクのような走りは通用しないと考えているかもしれません。でも、彼がWSBKに来たときも、誰もあのようなスタイルでは走っていませんでした。彼はいつだって人々の予想を覆してきましたし、MotoGPでも必ず周囲を驚かせるはずです。彼にはそれだけのスキルがありますし、バイクに対する理解力も非常に優れています。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。