ホンダは、2026年モデル(26YM)としてネオスポーツカフェ・スタイルの125ccバイク「CB125R」に、4つの新色を追加。プレミアム仕様をそのままに、存在感と魅力をさらに高めて登場する。エンジンや装備面では変更はないものの、EURO5+対応の高効率エンジンや、ビッグバイク並みの足回り・ブレーキ性能をそのまま継続採用しており、エントリークラスながら上質さを際立たせている。

エントリーライダーのためのプレミアムパッケージ
CB125Rは、ネオスポーツカフェ・シリーズの末弟として2017年に登場。上位モデルであるCB300RやCB1000Rと同じデザイン言語を採用しつつ、初心者でも扱いやすいサイズと性能を融合させた。2021年モデルでは新設計の4バルブDOHCエンジンと、フロントサスペンションの大幅なアップグレードを実施。さらに2024年モデルでは、EURO5+に対応した新排気システムと、5インチフルカラーTFTディスプレイ、そして新設計のスイッチギアが加わり、上位モデルと同様の操作感と視認性を実現した。
26年モデルの主な変更点
26YMでは以下の新色が追加され、より個性的で視覚的なインパクトが強化された。
- マットロックグレー(Mat Rock Gray)
- マットルーセントシルバーメタリック(Mat Lucent Silver Metallic)
- ゼフィーロブルーメタリック(Zefiro Blue Metallic)
- マットパールディアスプロレッド(Mat Pearl Diaspro Red)
これらの新色には、ラジエターシュラウド部に大胆な「CB125R」ロゴ、燃料タンクにはホンダウイングロゴが施され、ブランドとしての統一感とプレミアム感を強調している。
エンジン性能と走行スペック
CB125Rは、124.9ccの液冷単気筒DOHC 4バルブエンジンを搭載。最高出力は11.0kW(10,000rpm)、最大トルクは11.6Nm(8,000rpm)を発揮し、トップスピードは105km/h。0-200m加速は11.3秒と、軽快な走りを実現する。6速ミッションとPGM-FI電子燃料噴射システムにより、スムーズで効率的な走行が可能。また、燃費はWMTCモードで45.5km/Lを達成し、10.1Lの燃料タンクにより航続距離は460kmを超える。
フレーム・足回り・ブレーキ
シャシーには、鋼管とプレス鋼板を組み合わせたラティス構造フレームを採用。スイングアームはスチールプレート製で、不規則な断面形状を持つことで剛性としなやかさを両立している。フロントサスペンションには、41mm径のSHOWA製「セパレート・ファンクション・ビッグピストン(SFF-BP)」倒立フォークを装備。一本はスプリング機構、もう一本はダンパー機構を担い、バンプ吸収性と操作性を向上。リアは非調整式のモノショックを採用。
ブレーキは前296mmフローティングディスクにラジアルマウントのNISSIN製4ピストンキャリパー、後ろは220mmディスクにシングルピストンキャリパーを組み合わせる。ABSはIMU(慣性計測ユニット)制御により、車体挙動に応じた最適な前後制動配分を実現。
スタイリングと装備
デザイン面では、CB1000R直系のインダストリアル・ミニマルスタイルを踏襲。特に24YMから採用された5インチTFTカラー液晶メーターは、視認性・情報表示・カスタマイズ性に優れており、スピードや回転数の表示形式を3種類から選択可能。ギアポジション、燃費、シフトアップタイミングなども表示される。
操作系には、プレミアムな質感を持つ左側スイッチボックスを新採用。LEDヘッドライトやウインカー、テールランプなども標準装備し、クラスを超えた質感を演出している。シート高は816mm、ホイールベースは1,345mm、車重はわずか130kgと扱いやすく、市街地走行にも適した2.3mの最小回転半径を誇る。
純正アクセサリー
CB125Rには以下のホンダ純正アクセサリーも用意されている:
- 5段階調整・メモリー機能付きグリップヒーター
- 雨天用カバー付き・容量拡張可能(15L→22L)のリアシートバッグ
- 12Vアクセサリーソケット
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。