
アメリカのMotoGPチーム、トラックハウスが2026年のチーム体制を正式発表し、2種類の新しいカラーリングを公開した。今季仕様のトラックハウス・カラーに加え、パートナー企業であるガルフの象徴的なカラーリングも復活。開幕戦となるタイGPでは、両カラーがそれぞれトラック上に登場する。
今季トラックハウスはMotoGP参戦3年目を迎える。昨シーズンにはラウル・フェルナンデスがオーストラリアGPでチーム初のグランプリ勝利を挙げ、飛躍の年となった。
2026年仕様のトラックハウス・カラーは、チームの象徴であるブルー、ブラック、デイグロイエローを基調にした配色で、今季は一部ディテールに更新が加えられている。また、ガルフカラーは開幕戦のタイGP、続く第2戦ブラジルGP、そしてイタリア・ムジェロ、インドネシア・ロンボク、マレーシア・セパンと、計5戦で使用される予定だ。
ライダーラインアップは昨年に引き続き、グランプリウィナーのラウル・フェルナンデスと、MotoGP2年目を迎える小椋藍。両者ともに今季への意気込みを語った。
ラウル・フェルナンデス


「昨年終盤の好成績は、シーズンを通して積み上げてきた取り組みの成果でした。ダヴィデ(ブリビオ)やジャスティン(マークス)をはじめとする素晴らしいチームが自分たちの後ろにいることで、サーキット上で“家族”のような雰囲気を築くことができました。」
「今年のトレーニングは昨年とほぼ同じ内容ですが、唯一変えたいと思うのはテストの結果です。昨年のマレーシアテストでは転倒して負傷してしまいましたが、今は完全にフィットしており、シーズンのスタートが待ち遠しいです。」
「新しいカラーリングはとても気に入っています。特にトラックハウスの方はカーボンパーツが増えて、よりアグレッシブに見えるのが好きです。ガルフカラーは言うまでもなく大好きで、タイでこのカラーで走るのが楽しみです。」
「ただ、最も重要なのはマシンが速いこと。今年は結果を意識しすぎず、自分たちのやるべきことに集中していく必要があります。結果は日々の積み重ねの先にあるものです。2025年終盤のようにレースを楽しむことができれば、自然と結果はついてくると信じています。」
小椋藍


「自分たちのガルフカラーは本当にクールだと思います。自分の好きな色が青なので、個人的なカラーともマッチしています。どちらのデザインも気に入っており、両方でサーキットを走るのが楽しみです。」
「2026年は昨年よりも少しバイクに対して自信を持てると思います。ルーキーイヤーを経験したことで、今年はすべてが少しはコントロールできるようになることを期待しています。」
「シーズン前の最初のテストがとても重要になると思います。昨年はレースでは競争力があっても、グリッドポジションが課題でした。テスト日からしっかり取り組んで、予選順位を改善することが重要です。2026年に明確な目標はありませんが、すべてのレースでベストを尽くすこと、それが目標です。」
チーム代表 ダヴィデ・ブリビオ
「我々のバイクは本当に美しい。まず、ガルフのカラーリングはすべてのモータースポーツファンにとって象徴的な存在であり、それを今季も5戦で使用できることにとてもワクワクしています。新しいトラックハウスのカラーリングも、ブラックの要素が増えてよりアグレッシブな印象になりました。」
「ラウルについては、ずっとその才能が語られてきましたが、昨年ついに結果に結びつけることができました。序盤は苦戦しましたが、トップ10に入り始めてからは勢いに乗り、最終的には勝利まで辿り着きました。彼は結果が出ることで自信を深めるタイプで、昨年終盤の流れを今季に持ち込めれば、さらなる飛躍が期待できます。」
「小椋については、ルーキーとしてMotoGPを学ぶ1年でしたが、開幕戦を含め、常に競争力を見せてくれました。特にレース終盤のペースが良く、ラップタイムも優秀です。改善すべき点は予選で、グリッド位置がMotoGPではますます重要になっているので、今年はここを重点的に強化する必要があります。」
「我々の目標は、昨年の成績を上回ること。ラウルは総合10位でしたが、まずは両ライダーがトップ10に入り、さらに表彰台争いに加わること。チャンスが来た時に確実に掴めるよう、常に準備していなければなりません。」
オーナー ジャスティン・マークス
「今シーズンは、現代MotoGPにおける唯一のアメリカチームとして3年目を迎えます。トラックハウスは、パフォーマンス面とグローバルファンベースの両面で着実に成長してきました。昨シーズンはスピードと結果の両方を手にし、インドネシアのスプリントで初表彰台、そしてオーストラリアでは日曜決勝で優勝。これはチームにとって初のグランプリ勝利であり、2年目にして大きな成果でした。」
「我々は若い才能を信じており、2024年のMoto2王者・小椋藍の獲得には非常に満足しています。彼は日本から来た、思慮深くスピードを兼ね備えたライダーであり、将来的にトップクラスの勝者になる素質があります。初レースで4位、ルーキーシーズンでは幾度かの転倒も経験しましたが、急速に学び、先頭争いに加われる実力を証明しました。
MotoGPで勝利を味わった今、次の成功に対する飢えはより一層強くなっています。」
「ラウルと藍と共に臨む2026年シーズン、我々は準備万端です。ガルフカラーのバイクで5戦を戦うことは、個人的な夢の実現でもあります。子供の頃から憧れていたガルフの色を自分たちのマシンで再現できることは、誇りであり感謝の気持ちでいっぱいです。モータースポーツの舞台で、トラックハウスはこれからも新たな歴史を刻んでいきます。今年も応援よろしくお願いします。」
トラックハウスはNASCAR CUPにおいても一線級のチームとして活動しており、2021年の1台体制からスタートして以降、2026年現在では3台を擁する体制に拡大。これまでに14勝を記録している。
MotoGPではセパンテストを経て、2月27日から3月1日にかけてタイ・ブリーラムでの開幕戦に挑む。今季のさらなる飛躍に注目だ。

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。