トラックハウス・アプリリア ラウル・フェルナンデスの2027年契約延長が最終局面へ

トラックハウス・アプリリアのチームオーナー、ジャスティン・マークスが、ラウル・フェルナンデスを2027年も引き続き起用する方向で動いており、今週末のブルノで1年契約の合意を最終確定させたい考えだ。交渉に近い関係者は金曜日、契約は「まだ署名されていない」としながらも、近く締結される見通しであることを明らかにした。また、アプリリアがフェルナンデスを月曜日のブルノテスト(2027年仕様のマシンとタイヤを使用)に招集したことも、合意が近いことを示す動きとして注目されている。

もともとマークスは2027年の最優先事項として小椋 藍の残留を目指していたが、小椋はヤマハのファクトリーライダーとしてのオファーを受け入れ、チームを離れる見通し。その後マークスはラインナップを一新する方針を固め、まずエネア・バスティアニーニとの合意に向けて動いた。バスティアニーニは6月30日にKTMとの契約3年目から解放される見込みで、テック3への残留は現時点では可能性が低いとみられている。バスティアニーニの加入がほぼ固まった状態で、マークスは2人目のライダー選定を急がず多くのライダーと面談を重ねてきたが、ムジェロでのスプリント優勝を含むフェルナンデスの近況の好調ぶりと、現行アプリリアの経験を持たない2人のライダーで新技術規則に臨むリスクへの懸念が、フェルナンデス側との交渉を加速させた。

なお、フェルナンデスはチェコGP金曜日のプラクティスで10番手を記録してQ2進出を果たしたものの、火曜・水曜日に急性虫垂炎を患っており、現在も回復中だ。体力の消耗が激しく、土曜日のスプリントレースを完走できるか自身でも不安を抱えている。

ラウル・フェルナンデス

「今の自分はエネルギーがゼロです、本当にゼロ。Q1かQ2かという以上に、バイクに乗れているだけで幸運だと感じています。しっかり休んで、食事にも気をつけないといけません。明日に向けてもっとエネルギーを蓄える必要があります。正直なところ、今の状態ではスプリントを最後まで走り切れる自信がありません。エネルギーがないんです。」