ロレンソはテストライダーとして2/2〜のシェイクダウンテストに参加
ヤマハとホルへ・ロレンソの関係の深さはもはや説明不要だろう。5度の世界チャンピオンであるホルへ・ロレンソは、2008年にヤマハから最高峰クラスにデビュー、2010年、2012年、2015年にタイトルを獲得。2019年に現役を引退した。その後いろいろな将来についての話が出る中、今日ヤマハはホルへ・ロレンソがヤマハのYamaha Factory Racingテストチームのテストライダーに就任したことを公表した。
ホルへ・ロレンソは2月2日から2月4日に開催されるMotoGPシェイクダウンテストに参加、2月7日から開催となるオフィシャルライダーのセパンテストに先駆けて、2020年型のYZR-M1をテストすることとなる。ロレンソはまた、オフィシャルIRTAテストにも引き続き参加、その他に今年ヤマハが予定しているプライベートテストにも参加する見通し。
Yamaha Factory Racingテストチームを率いるのはロッシのクルーチーフを務めたシルヴァーノ・ガルブセラで、ガルブセラはロレンソのクルーチーフとしても采配を振るうこととなる。ロレンソのワイルドカード出場の予定は今のところないが、ヤマハは将来的なワイルドカード参戦を否定していない。
なお、マーべリック・ビニャーレスはヤマハ移籍当時の2017年型のM1が最も優れたM1だったと語っているが、今後2020年以降のM1にホルへ・ロレンソのインプットが反映されることで、マルク・マルケスとRC213Vを倒すための戦闘力が高まることを期待したい。
ホルヘはテストライダーとして必要な全ての条件を兼ね備えている
マネージングディレクター リン・ジャービス
「ホルへ・ロレンソがヤマハに戻ってきてくれるのは本当に嬉しいですね。ホルへがキャリアを終えるとわかった時、彼にすぐさまテストライダーになってもらいたいと思いました。ホルヘがヤマハと共に9年間で達成したことを考えると、彼の実力はもはや語る必要はないでしょう。彼はMotoGPライダーとして豊富な経験を持ち、M1、ヤマハの人々と親密な関係を作り上げてきました。ホルヘは正確でモチベーションに溢れ、驚くべきコンスタントさ、技術への深い造詣があるライダーです。ハイレベルなテストライダーとして必要な全ての条件を兼ね備えているんですよ。」
「ホルヘの経験と知識、ライディングスピード、シルヴァーノ・ガルブセラのような素晴らしいクルーチーフが共に作業をするということは、テストチームを強化するというヤマハの戦略を強化します。これによって日本のエンジニア、テストライダーとモンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームとのギャップを埋めることが出来ると考えています。」
慣れ親しんだM1に再開出来るのが楽しみ
ホルへ・ロレンソ
「Yamaha Factory テストチームのライダーに就任したことを嬉しく思います。MotoGPに何らかの形で関わっていこうと思っていましたし、パドックに戻ってこようと考えていました。テストライダーというのは自分にとって最適な役割だと思います。チームのこともM1のことも良くわかっています。ヤマハは自分にライディングスタイルに合っていますし、昔慣れ親しんだM1に再開出来るのが楽しみです。」
「ヤマハに戻るというのは素晴らしい思い出を思い起こさせます。数々の表彰台、勝利を遂げてきましたし、3度世界タイトルを共に獲得しています。お互いの強みを理解しあっている間柄だと言えるでしょう。ヤマハにはこのような機会を与えていただいたことを感謝しています。おかげで今までよりもリラックスしたライフスタイルと共に、バイクに乗り限界までプッシュするという自分が愛することを続けることが出来ます。」
「仕事をするのが待ち遠しいですし、早くバイクに乗りたくてウズウズしています。ヤマハの将来のために全力を尽くしたいですし、自分のライディング経験がヤマハのエンジニア、ライダーの助けとなり、ヤマハのタイトル奪取に貢献出来ればと願っています。」
(Source: yamaha-racing)
(Photo courtesy of michelin)
[blogcard url=”https://kininarubikenews.com/archives/39660″]
[blogcard url=”https://kininarubikenews.com/archives/36247″]