2025年MotoGPシーズンの開幕戦となるタイGPが今週末、チャーン・インターナショナル・サーキットで開催される。Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスは、2週間前の公式テストを経て再びこの地に戻り、新シーズンの幕開けに挑む。
Monster Energy Yamaha MotoGPは、新シーズンのスタートを心待ちにしている。クアルタラロとリンスは2025年のMotoGPクラスの競争レベルを見極めるべく、開幕戦への期待を高めている。
クアルタラロはブリーラムでのテストで151周を走破し、コンディションも万全。MotoGPがチャーン・インターナショナル・サーキットを訪れたのは過去5回(2018年、2019年、2022年、2023年、2024年)。クアルタラロにとってこのサーキットでのベストリザルトは2019年の2位。今月初めに開催されたMotoGPシーズンローンチイベントでは現地ファンから大きな声援を受け、今週末のレースでその声援に応えたいと意気込んでいる。
リンスは2025年のプレシーズンテストを経て、M1でのフィーリングを向上させた。タイの熱狂的なモータースポーツファンの前でシーズンをスタートできることに興奮している。彼がタイGPを走ったのは過去4回(2023年は負傷のため欠場)。ベストリザルトは2019年の5位だが、ブリーラムテストで130周を走行し、コースへの理解も深めている。新たなM1のポテンシャルを試すべく、週末の戦いに挑む。

マッシモ・メレガリ(Monster Energy Yamaha MotoGP チームディレクター)
「いよいよシーズンが開幕することを大変嬉しく思います。テストではいくつかポジティブな兆しが見えましたが、本当の基準となるのはやはり開幕戦です。冬季テストでは昨年と比較して改善が見られましたが、過度な期待を持つことなく、現実的かつ客観的にシーズンを戦っていくことが重要だと考えています。バイクのパフォーマンスに関しては、まだ改善の余地がございますが、それ自体は前向きな要素です。我々は昨年と同様に、レースを通じてさらなる開発を進めてまいります。今年は4人のライダーがいるため、開発のスピードも加速するでしょう。時間はかかるかもしれませんが、必ず好結果を狙えるチャンスがあると感じています。」
ファビオ・クアルタラロ
「プレシーズンテストでは多くの作業に取り組み、全体的に満足できる仕上がりになったと感じています。しかし、今重要なのは、冷静に現実を見据えて戦うことです。まずはスプリント、そして決勝レースを通じて、自分たちの現在の立ち位置をしっかりと確認することが大切だと考えています。新しいシーズンの開幕は、いつも特別な興奮がありますし、ヤマハのチーム全員が高いモチベーションを持って挑んでいます。週末のレースがとても楽しみです。」
アレックス・リンス
「ついにレースが始まります。ファンの皆さんも楽しみにされていると思いますが、私自身も非常にワクワクしています。ヤマハとチームは、セパンとブリーラムでの2025年プレシーズンテストに向けて素晴らしい準備をしてくださいました。その成果もあり、私たちは安定感を増すことができたと感じています。今シーズンは長く、そしてエキサイティングな戦いになると思いますので、一日でも早くスタートしたい気持ちでいっぱいです。」
(Photo courtesy of yamaha)