アルデゲル、キャリア最高の走りで存在感を示す

フェルミン・アルデゲルはキャリア屈指のレースを披露した。序盤はタイヤを温存しつつ安定した走りを見せ、前を行くライダーたちを次々と攻略。アコスタを抜いた後も勢いは衰えず、差のあったマルコ・ベッツェッキに対しても感触の向上とともに追い抜きに成功した。優勝の可能性すら感じたという終盤には、伝説のマルク・マルケスとの接近戦も展開。若さを武器に今後の戦いに挑む決意を語りつつ、スタートやスロットル操作の改善にも意欲を見せた。進化を続けるアルデゲルが、新たな主役として頭角を現し始めている。

「人生で最も素晴らしいレースの一つ」と自賛

「今日のレースは非常に良かったですし、自分にとっては人生で最も素晴らしいレースの1つでしたね。理由はわかりませんが、今日は楽に走行ができました。前にライダーがいる時は常にオーバーテイクを仕掛けていきましたが、すべてが楽に感じました。アコスタを抜いた後のマルコとの差は大きかったんですが、フィーリングがどんどん改善していき追い抜くことが出来ました。」

優勝も視野に、伝説との接近戦で得た自信

「マルコ・ベッツェッキを抜いた後はもしかしたら今日は優勝もできるかもと思っていましたが、容易ではありませんね。今日は前半はタイヤを温存していましたので、終盤はタイヤがしっかりと残っている状況でしたね。マルクという伝説のライダーとの接近戦が出来て嬉しかったです。自分はまだ若いので、この若さを武器に戦っていきたいと思います。」

終盤の強さを武器にさらなる進化を目指す

「スタートの改善やレース序盤のスピードの改善をしたいと思っています。とは言え、レース終盤に強みがあるのは事実なので、これはこれで伸ばしていきたいと思っています。ライディングの仕方を普段とは変えていませんが、こうしたレース終盤の強みは自分のスタイルでしょうね。まだまだスロットルの開け始めの改善もしたいですし、バイク自体の強みもしっかりと引き出して行きたいと思います。」