2025年MotoGP第14戦、ホンダHRCカストロールが未知の新コース・バラトン・パークでの挑戦に臨む。MotoGP世界選手権において新設サーキットが登場するのは2023年以来で、今大会はハンガリーで33年ぶりのグランプリ開催となる。

全長4.08km、右コーナー7つ、左コーナー10という非常にテクニカルなレイアウトが特徴のバラトン・パーク。ここでホンダHRCカストロールは、前戦オーストリアで得た勢いを武器に、初開催の地での一発を狙う。

ルカ・マリーニは現在総合15位(55ポイント)。夏季ブレイク後のアップグレードをオーストリアで投入し、今回はその真価を試す絶好の舞台となる。初日金曜の時点で素早く感触を掴む能力に優れるマリーニとRC213Vは、新設コースでも優位性を保つ構えだ。

一方のジョアン・ミルは、2023年のインドGP(新設サーキット)でホンダ加入後最高の5位を記録した実績を持つ。直近のオーストリアGPでは6位と好調で、チーム全体に手応えが広がっている。未知のコースという条件が、ライダーの適応力とマシンの可能性を試す格好の場となる。

レース週末に先立ち、HRCテストチームによる短時間のテストは行われたものの、依然として多くの未知数が残るハンガリーラウンド。チームにとって新たな地での飛躍が期待される。

ルカ・マリーニ

「自分はワールドスーパーバイクのレースと、テストチームがハンガリーで走った時のデータをチェックしてきました。非常に特徴的なサーキットだと思います。今の自分たちは週末の早い段階から良いレベルに持っていけているので、新しいトラックでもその強みを活かせるはずです。グリッドポジションの改善は大きな課題のひとつですし、オーストリアとは異なるタイプのコースで新パーツを試すのも重要です。新しいファンと出会い、違う国の雰囲気を味わうのが楽しみです。」

ジョアン・ミル

「オーストリアでの週末を経て、再び走れるのが楽しみです。ハンガリーはオーストリアと比べてかなりタイトでテクニカルな印象があります。新しいサーキットで走るのは久しぶりなので、自分たちが再び前に出るためのチャンスになると思います。MotoGPとホンダのマシンがどのようなパフォーマンスを見せるか、新しいトラック、ユニークなレイアウトとあって、非常に楽しみな週末です。新しい場所で新しいファンと出会えるのはいつも特別なことですし、ホンダファンの皆さんに素晴らしいレースを見せたいです。」