ブレンボが分析する 2021年MotoGP カタルーニャグランプリ9月末に開催された昨年に続き、スペインGPが本来の開催枠に戻ってきた。MotoGPチャンピオンシップで全てのMotoGPライダー達と密接に仕事をしているブレンボの技術者によると、カタルーニャ・サーキットは、ブレーキにとって非常に厳しいサーキットだ。

5段階評価では5で、これはレッドブル・リンク、ツインリンクもてぎ、セパン・インターナショナル・サーキットと同程度の最高難易度だ。第1コーナーその前に1,047メートルのストレートがあるため、ブレーキングシステムには大きなストレスがかかる。他のほとんどのブレーキング・ポイントは短く、近接している。
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ブレンボとエネルジカ

ブレンボは、MotoGP、Moto2、Moto3の全ライダーにキャリパーを供給するだけでなく、今週末に開催されるMotoEワールドカップ第3戦でサーキットを走行する18台のエネルジカ・エゴ・コルサすべてにブレーキングシステムを供給している。これらのバイクにはすべて、削り出しのモノブロックフロントキャリパー、直径の異なるチタン製のピストンが搭載されています。

一方、スチール製ディスクは、直径336mm、厚さ7.1mmのT-Drive製で、特別に設計された構成となっている。直径19mm、中心距離18mmの削り出しラジアルマスターシリンダーを搭載し、レバーにかかる力とブレーキレスポンスの間のレスポンス、モジュール性、リニアリティを保証するように設計されており、ブレーキングシステムが成り立っている。

電動バイクから、誰もが楽しめるカスタマイズパーツまで

ブレンボが分析する 2021年MotoGP カタルーニャグランプリ
ブレンボ製キャリパーは、世界で唯一の全電動ストリートファイターであるEva Ribelleや、エネルジカ社製のEva EsseEsse9にも採用されている。ブレンボ製キャリパーを搭載したもうひとつの電動バイクは、ハーレー・ダビッドソンの「Livewire」だ。ブレンボは、ネイキッド、ツーリング、カスタム、オフロード、モタードの各モーターサイクル用のブレーキシステムを開発し、それぞれに最適なソリューションを生み出している。

MotoGPバイクはF1よりも14秒長くブレーキングを行う

カタルーニャ・サーキットを1周する間に、ライダーは9回、合計29秒のブレーキを使用しなければならず、これはレース時間の30%に該当する。一方、F1では、1周あたりのブレーキ使用時間は15秒以下で、ラップタイムの16%に相当する。
ブレンボが分析する 2021年MotoGP カタルーニャグランプリ

269メートル(294ヤード)のブレーキング

バルセロナ・カタルーニャ・サーキットにある9つのブレーキングセクションのうち、3つはブレーキに厳しいもの、4つは中程度の難易度、残りの2つは比較的軽いものに分類される。

MotoGPで最も厳しいハードブレーキングが行われるのは、第1コーナーだ。バイクはわずか5秒で330km/h以上から99km/hまで減速し、269mの制動距離を必要とする。この際、ライダーはブレーキレバーに5.4kgの荷重をかけて1.5Gの減速を行い、ブレーキフルードにかかる圧力は11.6バールにもなる。
ブレンボが分析する 2021年MotoGP カタルーニャグランプリ

(Source: Brembo)

(Photo courtesy of Brembo)

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