マルク・マルケスは 初日を総合6番手で終えた。転倒による怪我がなかったのが幸いだが、あのような転倒は本来あるべきではないと語る。バイクへの信頼感を取り戻すことも必要だが、同時に新しいシャーシの比較テストも継続して行うと語った。
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トラコンがスライドを維持してくれなかった
マルク・マルケス
「まずはあの転倒から上手く逃れることが出来たと思います。FP2ではプッシュしてましたが、そこまで限界ではありません。前にライダーがいて同じ動きをしていただけですから。しかしこうした転倒は許されるものでありません。ああいったコーナーでは電子制御に逆らう形になりますが。本来、電子制御は転倒を防ぐためのものです。」
「残念ながらああいった転倒はホンダライダーにしか起きません。ポルティマオではアレックスとポル、そしてここで自分です。理由を理解する必要があるでしょう。前の周と同じライディングだったんですが、トラコンが同じ量のスライドを維持してくれませんでした。」
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「進入速度が早すぎた、フロントブレーキをかけすぎた、リーンが深すぎたなどはライダーの問題ですが、今回はリーンも浅く前の周と全く同じことをしていたんです。あのような転倒を避けるためにトラクションコントロールがあるんですが、何が起きたのかしっかり理解が必要です。」
「この問題は本当にすぐ解決する必要があります。限界でバイクを操るならば、こういった種類の転倒があるようではプッシュ出来ません。こうした転倒は自信を奪われてしまいます。ホンダもデータの解析を進めていますが、FP2では良い形でライディングしていたので、同様に作業を継続していく事が重要です。」
新しいシャーシはポジティブ
「新しいシャーシはポジティブですね。将来に向けて明確に良い方向を感じられました。 試してみてすぐに良いフィーリングを感じました。 全体的には好みだと言えますね。 しかし、今週末、そして他のトラックでも試す必要があるでしょう。幸運にも転倒でシャーシは傷ついていません。 ですから明日からの走行でもこのシャーシを使用しようと思います。」
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「レースウィークエンドの土曜日に2台のバイクが同じ仕様であることが望ましいのですが。テストや改善が必要ですから、比較作業を続けたいと思います。明日は2台のバイクで異なるシャーシを使用します。パフォーマンスのことは忘れて、将来的なバイクの改善のための走行になるでしょう。」
(Photo courtesy of HRC)