2014年にミシュランは15年ぶりにアルゼンチンを訪れ、北部にあるテルマス・デ・リオ・オンドでアルゼンチンGPが開催された。パンデミックの影響でレースがしばらく開催されなかったアルゼンチンで、ミシュランは再び最も複雑なロジスティクスに挑む。
標高4,806mのこのサーキットは、ライダー、マシン、そしてタイヤにとって常に厳しい試練を与えてきた。路面の摩耗、時期の気温の高さ、5つの左コーナー、9つの右コーナーで発生する負荷、全長1078mのストレートなど、ミシュランタイヤは今シーズンで最も過酷と言える挑戦に挑むことになる。[adchord]
アルゼンチンGPで使用されるタイヤは、ソフト、ミディアム、ハードコンパウンドのミシュラン・パワースリックで、この過酷なサーキットのストレスに耐えられるよう、フロントとリアはすべてシンメトリック(左右対称)になっている。左右対称のタイヤを使用するのは、各ラップで発生するストレスが左右で均等になるようにするためだ。
テルマス・デ・リオ・オンドでは雨が比較的降るため、ミシュランはパワーレインタイヤを用意。フロントとリアにソフトとミディアムのコンパウンドを用意し、リアは右側が硬い非対称のタイヤを使用する予定だ。[adchord]
ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー ピエロ・タラマッソ
「今回はミシュラン・グランプリ・オブ・アルゼンチンということで、私もモータースポーツ・チームも誇りに思っています。南米の多くのライダー、MotoGPファンに、ミシュランタイヤとミシュランブランドを紹介する絶好の機会ですね。」
「このサーキットはMotoGPでレースを開始して以来、常にチャレンジングなコースでした。今まではずっと悪天候が続いてきたため、ミシュランパワースリックタイヤの性能をフルに発揮するため、完全にドライの週末を過ごすことが出来ていません。」
「加えて、サーキットのグリップレベルは、前回2014年に再舗装されてから徐々に低下しています。今年は2019年に使用したものと同様のアロケーションですが、厳しいコースコンディションに耐えられるよう、タイヤのケーシング設計、コンパウンドの面でいくつかのアップデートを行っています。」
(Photo courtesy of michelin)