Q1、そしてQ2でDucatiを追ってタイムを狙ったマルク・マルケス。結果的にはDucatiライダー達は目の前で転倒したが、それでもタイムを出してQ2では予選3位となった。こうした後追いの批判に対しては、このトラックでは誰もがやること、また自分がチャンピオンシップ争いをしていた時は、誰もそんなことは気にかけていなかったと一蹴。レースでは後半を考えてずソフトリアで走ると宣言している。[adchord]

自分でもこの結果には驚いた

マルク・マルケス

「今回フロントローを獲得出来たのは本当に驚きです。今週末はスピードもフィーリングもいまいちでしたからね。なぜか予選ではそれがあったんです。フロントローを獲得出来た理由は説明が出来ません。Q1の時点でも良いタイムでしたし、Q2でも2周ともに素晴らしいタイムでした。」

「Q2ではユーズドタイヤで良いタイムで、新品を履いたところさらにタイムが伸びました。フロントローは嬉しいですが、明日はもっと苦戦するのは間違いありません。過去のレースを考えてもフィジカル面でバイクとの格闘をするサーキットになりますからね。」

「このトラックは幾度となく走っているので、ブレーキング位置、スロットルを明ける場所などわかっていますが、良いペースをレース距離で続けるのは難しいでしょう。いずれにしてもベストを尽くします。」

「すべてのライダーが誰かのスリップストリームに入ろうとしていたことからもわかりますが、このトラックでは誰かのスリップに入ると、バックストレートで0.15秒、メインストレートで0.15秒、合計0.3秒もタイムを短縮出来るんです。」

「ストレートで0.3秒失う理由はエンジン、エアロダイナミクス、立ち上がり方など様々ですが、単独で走行したほうがブレーキングも止まりやすいですし、コーナリングは容易です。妥協点を見つけて走行することが必要です。」

「Q1では目の前でミラーが転倒したことで厳しくなると思いましたが、ラップタイムはついてきました。Q2でもフランチェスコ・バニャイアが転倒しましたが、それでもタイムはついて来ました。これには本当に驚きましたね。」

「フィジカルコンディションはどんどん良くなっていますし、バイクの問題も自分の側で吸収出来るようになっています。ボディポジションも異なる体制が取れるようになってきています。こうした事が過去2年間は出来なかったんです。」

「ただ、セパンはフィジカルが万全でも苦戦する場所ですし、バイクと格闘をするとさらに苦戦します。長いレースになるでしょうからリズムを見つける必要があります。多くのライダーにオーバーテイクされることを予想しています。」

「実は今日は2種類の異なるバイクがあり、中身は大きく異なるバイクだったんです。これは将来的なテストをしていた形ですが、FP4で転倒したのはフィーリングが悪いほうのバイクでした。予選ではフィーリングが良いほうで走行が出来ました。明日はドライ、レインで1台ずつバイクを用意しますが、今の状況でベストな形でレースに挑みたいですね。」[adchord]

「明日はおそらくソフトリアになるでしょう。ミディアムのほうがコンスタントに走行出来るでしょうが、ソフトのほうが序盤に攻めることが出来ますからね。ミディアムは後半も見据えたレースが出来ますが、自分はレース後半のことは考えていません。」

「フランチェスコ・バニャイアの後ろをついて走るのはチャンピオンシップ争いの妨げになるとは思いません。自分がタイトル争いをしている時には、自分のことを気にかける選手などいませんでした。そういった意味ではFP3のモルビデリの走行のほうが問題でしょう。」

「それにペッコが走り出すと多くのライダーが後を追う状況は自分だけに限りません。その中でレプソル・ホンダのカラーリングが目立つだけではないでしょうか?」

「このサーキットは苦戦をしているトラックです。優勝はしていますが、得意なサーキットではなく、ライディングスタイルとしても合ってはいません。ホンダも苦戦していますし、バイクと格闘するトラックです。」

「そのサーキットでバイクと格闘しながら、良い走りが出来たこと、フィーリングが良くなってきていること、バイクの問題を吸収して、今まで出来ていたような異なるライディングスタイルを試せるようになってきたことは重要です。」

(Photo courtesy of michelin)